2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧
今回の島サミットは海洋安全保障と共に「北朝鮮問題」が首脳宣言に明確に記述された。 これは私がこのブログで、また月刊正論5月号で訴え続けてきたことである。太平洋島嶼国、越境犯罪の確信犯である。 首脳宣言にはどのように書かれているか? 12項と47項…
先般、日本財団笹川陽平会長がパラオ名誉市民を授与された。 昨年、この件をパラオの高官に提案したのは当方である。 ミクロネシア海上保安事業を2008年から、さらに言えば太平洋島嶼国基金を1991年から、笹川陽平氏と二人三脚で進めてきた当方にとっては、…
昨日、同志社大学の坂元茂樹教授の国際法の授業で「霞ヶ関ルール」と言う日本政府の悪い体質を形容する言葉が出てきた。 国際会議などの日本政府を代表する場でさえも、省庁間の権益を乗り越えられず、日本に対する誤解と不審を世界にばらまく行為である。 …
久しぶりのアメリア・イアハート情報です。 気にはなっていたのですが。。。 地元紙マリアナバラエティに、イアハート銅像建立を反対するコメントが出ていました。地元の Rudy M. Sablanさん。4月16日の投稿です。 「反対意見を無視して私たちの税金1500…
若干38歳の首相を誕生となったニュージーランドのアーダーン政権。 公約の一つがキリバスなどの環礁からなる国家の人口を「気候変動難民」として受け入れること。 「難民」の国連の定義に気候変動、環境問題は入らない。 大丈夫だろうか、心配していたら、…
1997年に開始した島サミットは以前書いたように、プルトニウム輸送に対する執拗な太平洋諸島フォーラムへの対応として、主に外務省と電事連が仕切って来たのである。 2011年までは。。 それが本来の島サミットに方向を変えたのが2012年の第6回島サミット。こ…
「首相の国サモアで先ごろ会議を開いた太平洋諸島フォーラムが,「青の大陸」という言葉を打ち出しました。 その意味は,「太平洋」。青くて広大な海への,敬意に満ちた言葉ではありませんか。 「緑を守れ」というのと同じ情熱を込め,私たちはもっと,「青…
海洋基本計画に出てくるキーワード数をざっと調べた。 今回の基本計画の重要課題の「安全保障」第1期では5回、第2期では8回。そして3期は79回と圧倒的に多い。 そして3期の特徴は担当省庁が明記されていること。 圧倒的に多いのが国土交通省で191回。海…
今回の島サミットでの安倍総理に冒頭発言。国際海洋法、南シナ海、太平洋島嶼国の事を知っていると実に意味深長な内容なのである。 こんな中身の充実した総理スピーチは島サミット史上初めてのことではないか?草稿チームは内閣府、官邸、外務省、あたりだろ…
安倍総理が島サミットを開催している5月17日、米国情報特別委員会でジェームズ・ファネル大佐の証言が行われていた。ファネル大佐はピーター・ナヴァロが『米中もし戦わば』で献辞している人物だ。 2時間あるがファネル大佐のところだけ聞いた。 China's W…
ルソーの妖怪「分離独立」が今も太平洋で蠢いている。 独立を問う住民投票が行われるのはニューカレドニアだけでなくパプアニューギニアのブーゲンヴィルでも来年2019年6月に予定されている。 PNG leader says Bougainville vote not just about independen…
米国務省 マシュー・マシューズ副次官補が今回の島サミット高く評価しているインタビュー記事が米国の知人から送られてきた。 今回の島サミットに米国の参加がなかったのは残念だ。 私は昨年議連勉強会に講師として呼んでいただく機会があったので、知人の米…
海洋法の本を読んでいたらこの本が引用されていた。 国境を引いたことが書かれているという。 『ナショナリズムの発展』E H カー 大窪 愿二訳(2006年みすず書房) 国家とは何か、色々と読んできたがあまり記憶に残っていない。アンダーソンの想像の共同体く…
今回の島サミットに仏領のニューカレドニアと仏領ポリネシアから初参加。 この動きに多少の貢献をしたため、フランスの海洋研究所から日仏海洋対話の会議に招待された。 日本側はJAMSTECを中心とした海洋科学者の集まりである。 私が今学んでいる国際法、一…
今回の島サミットでなぜ太平洋島嶼国と北朝鮮の瀬取りが関係して来るのか、どの記事も書いていない。 下記は2002年の記事だがトンガ船籍の船がアルカイダの活動を支援していたことを書いたもの。 太平洋島嶼国政府は旗を貸してほとんど管理していない。 どこ…
第8回島サミットに仏領ポリネシアから出席していたのは ヘレモアナ・マーマートゥアイアフタプ文化・環境・手工業大臣兼言語促進・コミュニケーション担当大臣 であった。 ニュースには出て来ないようだが文化大臣であれば世界遺産のマラエ・タプタプアテア…
安倍総理が、太平洋島嶼国の法執行強化を島サミットで主張したいた時、ニュージーランド閣僚がトンガ半分破綻国家になっていて麻薬の中継基地となっていると発言し、物議をかもしていた。 'Closely failed states' in the Pacific blamed for NZ's drug prob…
このブログにロシアのカテゴリーも設けなければならないかもしれない。 まだメディアにはそれほどロシアの太平洋地域への関与は書かれていない。 が、要注意。 安倍総理とサモアのトゥイラエパ首相が共同議長を務めた第8回島サミット開催中にロシアの軍艦が…
今回の島サミットは色々な意味で私にとって特別になった。 もちろん、議連講演会に呼ばれた事をきっかけに、1年かけて仕込んできたインド太平洋戦略と海洋安全保障がトップだが、首脳宣言には安倍総理提案の南太平洋大学における日本語コースが挙げられてい…
財務省のセクハラ発言やらなんやらニュースが出ている。 私は安倍政権支持なのでこれが安倍叩きに利用されるのは反対だが、セクハラが指摘されるのは自分の経験を返り見ても良いことだと思う。 このブログは、日本財団会長の笹川陽平氏からの提案で立ち上げ…
「皆さま,太平洋といい,インド洋と呼んで区別するならわしは,あくまで人為的,便宜的なものです。二つはもとより,一体です。」 第8回太平洋・島サミット(PALM8)首脳会合における 安倍晋三日本国内閣総理大臣の冒頭発言(平成30年5月19日,福島県いわき…
ムルロア核実験時代のハオ環礁 France obstructs Tahiti decolonisation process https://www.radionz.co.nz/international/programmes/datelinepacific/audio/2018645202/france-obstructs-tahiti-decolonisation-process <上記の記事より> 仏領ポリネシ…
今回の島サミットからタヒチ、仏領ポリネシアが正式参加する。 でもタヒチ、というとゴーギャンしか思い浮かばないあなた。地元の人はゴーギャンを嫌っています。現地での行いは良くなかったようですよ。 ムルロア環礁の核実験場でもあり、すでに中国も進出…
星新一氏が新渡戸稲造を取り上げた『明治の人物誌』も軽くメモしておきたい。 この本には星新一氏の父親である星一と縁のある下記の10名が取り上げられれいる。 中村正直 野口英世 岩下清周 伊藤博文 新渡戸稲造 エジソン 後藤猛太郎 花井卓蔵 後藤新平 杉山…
一体この世の中に新渡戸稲造に関係しなかった人がいないのではないか、と思えるほどその人脈の広さに驚いている。 ウェブ検索中に見つけた「星一」の名前。SF作家星新一氏の父親だ。 彼も新渡戸稲造に出会い人生が変わった。 幸い、星新一氏が父親の交流を研…
今回の島サミットに、タヒチ、正確には仏領ポリネシアがニューカレドニアと共に参加することとなった。これを喜ぶのは昨年亡くなられた篠遠喜彦博士であろう。 なぜ私が、篠遠先生にタヒチに関連を持つようになったのか。 これも笹川平和財団の不正・腐敗と…
第3次海洋基本計画(案)に出したパブコメ。全部で195。私だ出したのは5本。全体の2.5%を占める。 「海洋基本計画(案)」に関する意見募集の結果について http://www8.cao.go.jp/ocean/policies/plan/plan03/plan03_public_kekka.html 以前は一切無視だっ…
何気にSNSに書いたら評判いいので、こちらにも。。 島の挨拶 サモア&ツバル:タロファ (アロハ、に似てるでしょ?) トンガ:マロエレレイ フィジー:ブラ クック諸島:キアオラーナ パラオ:アリイ ミクロネシア:カセレリア ニウエ:ファカロファアツ キ…
これも重要だからブログに書いておきたい。 浅野亮教授の中国の授業だ。 米中戦略で核がテーマ。 最初に浅野教授が核問題が安全保障で議論され始めたのは10年位。もっぱら平和研究が核を扱って来た。最近は安全保障と平和研究の交流はあるが、方や戦争のリア…
チャタムハウスからの太平洋島嶼国議論。 New Diplomatic Posts Could Give UK a Fresh Path to Influence 11 May 2018 https://www.chathamhouse.org/expert/comment/new-diplomatic-posts-could-give-uk-fresh-path-influence サモア、トンガ、バヌアツに…