2018-01-01から1年間の記事一覧
下記はフランス政府の日本がIWCを脱退したことに対するコメントである。 フランスのヨーロッパ・外務省は12月27日、日本の国際捕鯨員会(IWC)脱退表明を受けて声明を発表しました。 フランスは2019年7月から捕鯨を再開するために国際捕鯨委員会からの脱退を…
FB, TWに書きましたが、結構みなさん知らないのと、メディアも一切触れてない、でも関心が高いようなのでこちらにも貼っておきます。 捕鯨問題の本質はここ! 豪州が勝手に主張する南極大陸のEEZ https://soe.environment.gov.au/theme/marine-environment/t…
第12回European Society for Oceanistsが英国ケンブリッジで開催されており、参加しています。 軽く報告していきます。 インド太平洋を学問として記してきたのは、悔しいけれど欧州。植民地政策の一貫として人類学、植物学、地質学等々が発展して来ました。 …
Dr Rieko Hayakawa, PhD Education: ■Bachelor of Arts, Kunitachi Music College ■Master of Education, Chiba University ■Master of Arts in Political Science, Aoyama Gakuin University ■University of Hawaii Graduate Certificate ProgramTelecommun…
坂元先生の文章、「海洋秩序の再編」が掲載されている、国際問題2018年9月 No.674に京大の濱本教授のBBNJに関する論文が、そして入会したばかりの国際法学会誌2018年5月号には加々美先生と佐俣先生のBBNJに関する論文が掲載されている。 2018年9月に開催さ…
このブログで海洋法条約を議論する能力も勇気もないのだが、なんとなく一般大衆が国際法に正義が、正しい事が書かれていると誤解しているのではないかと思い、紹介だけしておきたい条項がある。 海洋法条約121条の島の定義である。たった3項のこの条約につ…
・地中海を出発する貨物船の半分はアジアへ来る。 ・8,000の日本企業と200,000人に日本人が地中海に住んでいる。 ・日本が輸入している養殖マグロはメキシコの次に、マルタ、スペインから来ています。(会場から笑いが) ・地中海とインド太平洋は結ばれてい…
サイバーセキュリティー担当大臣に就任した桜田議員が「PC使ってない」と言うことが話題になっている。情報通信政策で博士号と取った当方は開発の分野でこの事を論文で議論したが、サイバーセキュリティの世界でも、同じであろう。 PCが使えることと、サイバ…
第一次世界大戦日本軍の活躍を書いた資料はそれほど多くない。 逆に日本が火事場泥棒をした、とか書く「学術書」があって「え?」と思う事もある。 ここに出てくる京大の奈良岡 聰智教授が第一次世界大戦の事を研究している、と言う。 In WWI, Japan fought …
2010年に聞いた講演で、ずっと気になっていて記録しておきたと思っていた資料だ。 トンガの政情不安の背景に9.11があること。 あの時から先進国に滞在する太平洋島嶼国の国外追放が加速した。 犯罪者を急に管理する能力は太平洋島嶼国にはない。 後で再…
トンガサットと中国の債務の罠を書いたら笹川良一氏とトンガの関係を聞かれた。 私の知る範囲で書いておこう。 1988年の太平洋島嶼国会議の翌年30億円の基金が設置され、私が担当したのは1991年から。最初の担当者だった斎田さんという方が既に夜逃げのよう…
東京帝国大学植民政策講義、開講後2時間もせずに50人の参加がありました。 ありがとうございます。 生まれ変わったら新渡戸稲造研究者になりたいと思い、新渡戸が訪ねたであろう、今はイタレスになっている京都東山の竹内栖鳳邸に無銭飲食で入り浸り(従業…
矢内原全集をどのようにまとめようか植民政策研究の全5巻目次を眺めていたら見つけたのが英国植民政策に関する小論である。 後藤新平も台湾植民に関して当時の英国が香港で行っていた科学的植民政策を参考にしていた。日本がアジア太平洋の植民地解放と叫び…
手元に新渡戸稲造全集第四巻と矢内原忠雄全集の一〜五巻がある。 植民政策学を扱った巻である。 私は植民学の専門家ではないのだが、矢内原忠雄がミクロネシアを対象とした南洋群島研究をしており、今書いている2つ目の博論は自決権を扱う(海洋法と太平洋…
この記事読みたさに、産経ウェブ会員登録しました。 www.sankei.com special.sankei.com 2008年、ミクロネシアの海上保安事業を立上げる際、自虐史観で教育を受けた私は(現在54歳)軍靴の足音を太平洋に響かせる道筋を自分が作ることになる、と相当悩んだ。…
渡辺昭夫先生の「アジア太平洋環太平洋構想」長富祐一郎さんの章をざっと読んだ。大蔵官僚だったのだ。FAIRという組織があって一度顔を出した事があるが、笹川が何をしに来た、という対応だったのでそれきりだった。 ここには、PECCの時代は見向きもしなかっ…
なかなかトンガサットのことが書けない。 ハワード・ヒューズから書き出したらあまり関心を持ってもらえないことがわかった。 荒く、ざっと全体像だけ書いておく。 トンガが中国の債務の罠に嵌ったのは、トンガサットという衛星会社が原因だ。 この会社は国…
南洋群島の研究を執筆された矢内原忠雄の事を私は本来もっと前から勉強しておくべきだったのだが、わかりずらい文章と帝国主義、植民地主義プンプンでそれらの主義が何かもわからず偏見で捉えていた、20代、30代の私は一向に関心が持てなかった。 引き込まれ…
「APEC執務室に乱入した中国代表──国際スタンダードなど守るはずがない」 2018年11月19日(月) 遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長) https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/apec-2.php?fbclid=IwAR1Cd-fytANWy7rXbvwKQaDZEYFz-D-PQJSXk…
APECが合意に至らなかった中国政府の見解が出た。 Foreign Ministry Spokesperson Geng Shuang's Regular Press Conference on November 19, 2018 https://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1614461.shtml やはり争点はWTO改…
日本の植民政策学の始祖、そして植民実務者であった新渡戸稲造の弟子が矢内原忠雄で、私は彼の全集の植民を扱う1−5巻だけもっている。中古で一冊500円位で買えた。 委任統治の議論もあり、今書いている博論でも議論したい箇所だ。 しかし矢内原の植民政策…
矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」は以前一度開いたが難しかったので先行研究を探した。FBFから若林正丈氏の『矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」精読』を紹介いただき、読み始めたが「この人矢内原の植民政策がわかっていない!」と怒りが湧いて来て閉じてしまっ…
初めての札幌。初めての国際法学会に参加するためだった。 しかし本当の目的は北大文書館を訪ねる事だったのだ。新渡戸の植民政策を知ってから北海道大学と日本の植民政策の関係を初めて知った。同大学にはクラーク博士の他に新渡戸の銅像もある。 そしてこ…
「軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史」 (有斐閣選書、1983、望田 幸男) 読みたい本である。 相変わらず日本での自衛隊に対する反発は強い。多摩大学,大東文化大学で続いて自衛隊の展示会が「地元市民」の反対で中止になったとTWで知った。 近現代…
平成30年11月16日 イクシス記念式典 安倍総理挨拶 は下記のサイトで全文が読める。 太平洋を中心に日豪関係を追って来た当方にとっても感慨深い内容だ。メディアはダーウィンの慰霊ばかりを取り上げるが、実は豪州北部こそ日本人が真珠貝養殖などで戦前開発…
APECの米中対決で思い出した陸のエレメントと海のエレメント。神話で言えばビヒモスとリヴァイアサン 昨日パプアニューギニアで開催されたAPEC。普段フォローしている太平洋島嶼国のジャーナリスト達が速攻で情報をTWしてくれるので、日本のどのメディアより…
満州事変を巡って横田喜三郎と立作太郎の見解が違った、と書いてあったのでそれこそ満州事変は国際法の解釈の世界なんだろう、これも国際法を博士課程で学んでいて知らないでは済まされないと急に思い立ち、ウェブサーフィン。 そこで見つけたのが京大法学部…
対中強行政策を提案した連邦議員委員会2018年報告が発表された。 <関連記事> 報告書 2018 REPORT TO CONGRESS of the U.S.-CHINA ECONOMIC AND SECURITY REVIEW COMMISSION ONE HUNDRED FIFTEENTH CONGRESSSECOND SESSION NOVEMBER 2018 Printed for the u…
親日国パラオ、と言われているが怪しい日本人や日本企業、NGOが入り込んでいてパラオの友人たちから良く相談を受ける。 今回の件はラジオニュージーランドも取り上げ、日本の世界的なイメージを悪くする可能性もあるので取り上げ、拡散したい。 www.radionz.…
第一次世界大戦終戦記念日を迎え、相変わらず日本がインド太平洋を守った事を欧米諸国だけでなく、肝心の日本人が知らない。 私はこの分野の専門家ではないのだが、日本が太平洋に進出した一つのきっかけなので興味を持って調べてみた。平間洋一先生の本に出…