やしの実通信

太平洋を渡り歩いて30年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

トンガ王国・衛星・ヒューズ・笹川

なかなかトンガサットのことが書けない。 ハワード・ヒューズから書き出したらあまり関心を持ってもらえないことがわかった。 荒く、ざっと全体像だけ書いておく。 トンガが中国の債務の罠に嵌ったのは、トンガサットという衛星会社が原因だ。 この会社は国…

矢内原忠雄の満州関連論文(宿題リスト)

南洋群島の研究を執筆された矢内原忠雄の事を私は本来もっと前から勉強しておくべきだったのだが、わかりずらい文章と帝国主義、植民地主義プンプンでそれらの主義が何かもわからず偏見で捉えていた、20代、30代の私は一向に関心が持てなかった。 引き込まれ…

Bullyなのは中国?オージー?ー遠藤博士の記事への意見

「APEC執務室に乱入した中国代表──国際スタンダードなど守るはずがない」 2018年11月19日(月) 遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長) https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/11/apec-2.php?fbclid=IwAR1Cd-fytANWy7rXbvwKQaDZEYFz-D-PQJSXk…

APECを巡るWTO議論ー中国政府のレトリック

APECが合意に至らなかった中国政府の見解が出た。 Foreign Ministry Spokesperson Geng Shuang's Regular Press Conference on November 19, 2018 https://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/xwfw_665399/s2510_665401/2511_665403/t1614461.shtml やはり争点はWTO改…

矢内原忠雄の植民政策

日本の植民政策学の始祖、そして植民実務者であった新渡戸稲造の弟子が矢内原忠雄で、私は彼の全集の植民を扱う1−5巻だけもっている。中古で一冊500円位で買えた。 委任統治の議論もあり、今書いている博論でも議論したい箇所だ。 しかし矢内原の植民政策…

矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」ー植民とは何を知らない保守へ

矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」は以前一度開いたが難しかったので先行研究を探した。FBFから若林正丈氏の『矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」精読』を紹介いただき、読み始めたが「この人矢内原の植民政策がわかっていない!」と怒りが湧いて来て閉じてしまっ…

初めての札幌ー台風・地震・中国人そして国際法学会と北大文書館(5)

初めての札幌。初めての国際法学会に参加するためだった。 しかし本当の目的は北大文書館を訪ねる事だったのだ。新渡戸の植民政策を知ってから北海道大学と日本の植民政策の関係を初めて知った。同大学にはクラーク博士の他に新渡戸の銅像もある。 そしてこ…

軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史(メモ)

「軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史」 (有斐閣選書、1983、望田 幸男) 読みたい本である。 相変わらず日本での自衛隊に対する反発は強い。多摩大学,大東文化大学で続いて自衛隊の展示会が「地元市民」の反対で中止になったとTWで知った。 近現代…

安倍総理の演説に「生命線」は不要!

平成30年11月16日 イクシス記念式典 安倍総理挨拶 は下記のサイトで全文が読める。 太平洋を中心に日豪関係を追って来た当方にとっても感慨深い内容だ。メディアはダーウィンの慰霊ばかりを取り上げるが、実は豪州北部こそ日本人が真珠貝養殖などで戦前開発…

インド太平洋構想とAPECを繋ぐ海洋空間秩序

APECの米中対決で思い出した陸のエレメントと海のエレメント。神話で言えばビヒモスとリヴァイアサン 昨日パプアニューギニアで開催されたAPEC。普段フォローしている太平洋島嶼国のジャーナリスト達が速攻で情報をTWしてくれるので、日本のどのメディアより…