やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2018-08-12から1日間の記事一覧

『海洋の国際法構造』ー大陸棚と海洋法秩序

「第4章海底資源の開発」の2節目は「8. 大陸棚の法的地位」 ここでは大陸棚の存在とそこにある油田の発見が各国の管轄権、主権の拡大主張に繋がっていく背景から書かれており、国際政治も垣間見え興味深い。このような各国の主張が国際法上どのような意味…

『海洋の国際法構造』- 豪州の日本排除と大陸棚

公海におけるビキニ水爆実験の国際法的議論がされているということで手に取った小田滋『海洋の国際法構造』(有信堂、1956)。1950年代の海洋法に議論は特に日本の漁業の関係で興味深く、どんどん読み進めた。最後は「第4章海底資源の開発」だ。大陸棚の議…