やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

イティマイ大臣からのご報告

青字の修正あり。
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MV Four Winds
金の切れ目が縁の切れ目にならないように、事業終了後もなるべく関係者との連絡を取るように心がけている。 とはいえ、助成期間が過ぎれば、根掘り葉掘り聞くのも気が引けるし、一歩置いた付き合いに。 さらに、助成期間終了後は手の平を返したような対応をとる助成先もあれば、変わらずつき合ってくださる方々もいる。 先日ミクロネシア連邦のフランシス•イティマイ運輸•通信•インフラ大臣からFacebook経由でご報告をいただいた。 「りえこさん、あなたが喜ぶニュースがあります。先日議会が43億円(47億円、47 million USDでした。)の世銀の融資を承認しました。」 これは笹川太平洋島嶼基金が2006-2008年の3年に渡り支援した「ミクロネシアICT政策改革支援」の成果なのである。 いよいよ次の段階は入札のようなので是非日本企業に落札して欲しい。 パラオーヤップーグアム と ポナペーチュックを結ぶ海底ケーブルの施設だ。 このニュース自体喜んだが、10年前の助成事業なのに一国の大臣からわざわざご報告いただける事も、事業担当者として、また基金としても嬉しい事である。 さて、イティマイ大臣のFacebookには、日本政府が新たに供与した貨客船の報告もあり、コメントがにぎわっている。 11億円の新しい船は"MV Four Winds"四方からの風の意味らしい。 総選挙を控え、チュック州独立運動で揺れるミクロネシア連邦の島々を結ぶ定期航路船になるようだ。 この定期航路を開始したのも、日本統治の時代であった。