やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

蔡総統の太平洋諸島訪問(13)グアム訪問の真相

下記のTaipei Timesで蔡総統のグアム訪問の真相を台湾政府李大維外相(Minister of Foreign Affairs David Lee) が語っている。

Sat, Nov 04, 2017

Guam governor welcomes Tsai with fanfare, reception

http://www.taipeitimes.com/…/taiwan/a…/2017/11/04/2003681629

”Guam is home to a large US military base and would be key to any US assistance to Taiwan in the event of a conflict with China.”

”Tsai’s planned stopover in Guam was the outcome of consultations with the US.” 

グアム訪問は米国との協議の結果、とある。

何を協議したのか?

元々ハワイ経由で帰国する予定がちょうどこの日トランプ大統領がハワイにいるため。即ちトランプ大統領の北京訪問前に蔡総統と接触する事は避けるべきとの判断から。

それにしては、中国がグアム付近で戦闘機による爆撃訓練を直前にしたのは何なのだろうか?

現在、グアム、サイパン共和党の知事でトランプ大統領との関係は強い。

上記の動画から伺えるのはマーシャル諸島、ツバル、ソロモン諸島では見られた台湾の軍服は見えなかった事。

しかしホノルル訪問時はパールハーバーに行っているので、グアムのどこか安全保障関係の場所に訪ねていないだろうか?

蔡総統のスピーチではグアムへの投資と観光客と、歴史的文化的オーストロネシア語族のつながりを強調している。

このグアムでのオーストロネシア語族研究をしているのは実は私の友人。今度与那国にいっしょに行く予定。。