やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

バヌアツパスポート販売にEU/UKが赤信号

f:id:yashinominews:20210308070355j:plain

2019年6月、偶然バヌアツに滞在していたため、このバヌアツ政府のパスポート販売と中共マフィアのサイバー犯罪のつながりを発見してしまったのは私ある。その数ヶ月前にはパラオではレメンゲサウ前大統領と歯っ欠けコマが熱く、硬く握手を交わし、何百人もの三合会メンバーがパラオに入り込んでいた。そのアレンジをしたのがこのバヌアツパスポート持つ歯欠けコマの仲間だったのだ。

これを月刊正論新年号に書かせていただいた。

バヌアツ国家予算の半分近くがこのパスポート収入で成り立っていることを私が書いても編集部は、多分田北編集長は信用してくれなかった。太平洋専門家の中では常識で大手メディアの記事にもなっている。最後に私は怒った。「誰のいうことなら信じるんですか?」

そのバヌアツパスポート販売は政権が変わっても収束するどことか、拡大加速。前首相は有罪となったが、これも現地では広く知られたことで、正論編集部は信じてくれなかった。知っている人は語らず、語ると抹殺されるからだ。

一昨日位か。いよいよ英国と欧州が赤信号を出した。今頃、という感じだがバヌアツのせいで世界にサイバー犯罪が拡大しているのである。単なるお金持ちの投資移民プログラムではないのだ。CBIプログラムという。

いくつか記事を拾ってみたい。日本語にはさすがになっていませんね。

 

 

「バヌアツは現在、バヌアツ開発支援プログラム(VDSP)とバヌアツ貢献プログラム(VCP)という2つのCBIプログラムを管理している。どちらのプログラムの審査システムも最小限のものであり、バヌアツ市民にビザ免除やビザなし渡航を提供している国にとっては非常に大きな懸念材料となっています。」

The UK, EU to drop Vanuatu from visa-free heaven, poor due diligence to be blamed - Associates Times a Caribbean News website

 

 

小国バヌアツのCBIプログラムは、欧州連合(EU)と英国が彼らをビザ免除の天国から外すことを決定したため、大きな挫折を被ることになると、EUと英国の中東当局者は述べています。

Vanuatu to lose visa free access to the EU and UK ~ WIC News

 

 

CBIプログラムの下では、通常のパスポートを持つ個人は、任意の180日以内に90日までのビザを必要とせずにシェンゲン領域を旅行することができます。それらの人々には、英国への旅行へのアクセス権があり、アイルランド共和国を含む6ヶ月間、ビザなしで英国と王室属領を旅行することができます。

Lack of Due Diligence: UK, EU to terminate Vanuatu's visa free access - Writeups 24