やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

南と北の冬至夏至

日本は夏至、という寺島常務のブログを拝見し、ああ、南と北は反対か、と改めて確認した。

北半球の日本が夏至の時、南半球は冬至なのである。

そしてこの冬至の日、マオリが「マタリキ」という新年のお祭りをする。

娘の学校行事もあり親が駆出される時期だ。

マタリキはマオリ語(ポリネシア語)で昴の事。この頃昴が地平線から見えだすようだ。

マタは目、リキは小さい、もしくは アリキは神

よってマタリキは 小さい目 か 神の目、という意味のようである。

この冬至を新年とするのは、ヨーロッパの異教徒も同じであったようである。

12月25日のクリスマスは元々異教徒の新年の祭りに合わせた、と『遊女と天皇』(大和岩男著)にあった。

この日、太陽が生まれるのである。

今日、6月23日はたまたま スーパーフルムーン。月が地球に接近する日。

昨晩の満月はいつもより30%も明るいのだそうだ。

海も月の引力で数センチ上昇する。

夜空はゾッとする程青白く輝いている。

日本では満月と言えば、お団子をお供えし月見の習慣がある。「月見、月見」と一人はしゃいでいたら、西洋では月は狂気を意味するするそうで、月に向かって狼が吠えるイメージがあるようだ。月なんか観ない。

それでもせっかくのスーパーフルムーンなので、「一人月見」を敢行。

月の姿は南半球も北半球も同じである。