やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

フラジャイル

現代版フリーメーソン?インターネット協会

インターネット協会という不思議な組織がある。 私はこのニュージーランドチャプターの会員だ。もう10年位会員なのだが、ここ数年は全く顔を出していなかった。 www.internetsociety.org 先日久しぶりに集会に参加。 あー懐かしい。ヒッピーみたいなおじさん…

太平洋島嶼国とPKO

もう10年以上前、フィジーのイノケ・クブアボラ在日大使(現外相)から、フィジー軍がPKOに参加して得る外貨が同国の観光収入よりも大きいと伺った。 これに関するニュースもいくつか読んだ記憶があり、検索したが見つからない。 本来派遣先の平和維持が目的…

王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る(3)

ニュージーランド政府が約3億円かけて、太平洋島嶼国で行われているマネーロンダリング撲滅に動くというニュースである。 NZ boosts anti-money laundering initiatives in Pacific http://www.radionz.co.nz/international/pacific-news/333564/nz-boosts-…

離島の開発ー医療・教育

小島嶼国の課題は人口問題と離島開発である。 首都のある島でさえもその開発維持は困難なのに、離島の開発は不可能に近い。 そうすると人口が都市に集中し、資源管理だけなく社会問題が発生する。これが基本的問題であり気候変動や海面上昇というのは、否定…

王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る(2)

(この「王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る」シリーズ。島嶼国の政治家叩きではありません。私が島嶼国の政治家であれば同じ事をしていたでしょう。小島嶼国がサバイバルするにはそうするしか方法がないのです。しかし、少なくとも日本外務省知っ…

王様がパスポートを売り、大統領が麻薬を売る(1)

島嶼議連の勉強会。貴重な経験であった。 当然、島嶼国の怪しい活動に関する詳細は、外務省現地公館から、もしくは国際金融犯罪に詳しいであろう財務省が把握し、議員にも上がっていると想像していたが、そうではなかった。 「王様がパスポートを売り、大統…

サイパンのカジノスキャンダル ー これが「一帯一路」構想だ!

サイパンのカジノスキャンダル、未だにスッタモンダしてるようだ。 下記のニュースによるとテンポラリーカジノの売り上げがすごい。しかも”unaudited VIP”ってなんだろうか? 毎月数千億円の売り上げ。 2016年4月 $3.2b 2017年1月 $5.6b 2月 $1.67b 3月 …

『タックスヘイブンの闇』と島嶼国(3)

現代のタックスヘイブンの起源はブレトンウッズ会議にある事は以前書いた。 シャクソンの『タックスヘイブンの闇』にも1章を割いてその事が書いてある。 第4章 オフショアと正反対のもの ー 金融資本に対する戦いとケアンズ(94−116頁) ブレトンウッズ会…

『タックスヘイブンの闇』と島嶼国(2)

「タックスヘイブンとは何かについて、衆目の一致する見解はない。」と『タックスヘイブンの闇』の著者、シャクソン氏は書く。 そして本来租税回避だけを目的とするものではないので、この本では 「人や組織が他の法域の規則・法律・規制を回避するのに役立…

『タックスヘイブンの闇』と島嶼国(1)

評論家、江崎道朗氏がミクロネシア諸国が独立した背景には米国がこれらの小国をタックスヘイブンとして利用している事をYouTubeで暴露してしまった! これは知る人は語らない話。大物政治家も絡んでいる。怖い話なのです パナマペーパーなど山程ネタはあるの…

お金持ちは島がお好きーロマノフ王朝

Anton Bakov氏 Facebookのザッカーバーグ氏に続いて気になっていたニュースが、ロシアロマノフ王朝をキリバスに再建する、とい内容だ。 お金持ちは島が好きなのである。 Russian monarchist wants ''alternative Russia'' in Pacific http://www.radionz.co.…

お金持ちは島がお好きーザッカーバーグ

太平洋の小さな島々に世界のセレブ、ビリオネラー、マフィア等等が群がってくる。 Facebookのザッカーバーグ氏がハワイのカウアイ島の土地を購入し、プライバシーを守るため周辺の土地を法的に取得しようとしたところ、何百人もの伝統的所有者から反発を買い…

猫カフェとヌスバウムの動物の権利

娘にせがまれて「猫カフェ」に行った。 お店で渡された注意事項に「猫に触っても、抱っこしてもいけません。」とあり、娘は落胆していた。 1時間ほど待って通された部屋には、猫が4、5匹。私たちを含めてお客さんが3組。 私は関心がなかったので、角の椅…

息子の死を願う親の心

前回書いた伊根の話に昭和恐慌以降「330戸の伊根から120名の青年の戦死者が出た」という話を読んで、筒井清忠先生の下記講演内容が急に思い起こされた。 自分へのメモとして書いておきたい。 筒井先生の近現代史の視点で当方が好きなのが、戦争の責任を特定…

太平洋島嶼国とハンセン病

日本財団が主催する 「グローバル・アピール」 ―ハンセン病について― が昨日から開催されている。 私は、作家高山文彦さんに会いたくて昨日の講演会に申し込んだが、娘が熱を出し、冒頭の基調講演だけ聞いて失礼した。 太平洋島嶼国とハンセン病のニュースは…

EEZどころではない。カジノ法案通過か?

世界が注目するパラオのEEZ全面商用漁業禁止案。 先週、パラオ国内のOcean Summitが開催され反対意見も明確になり、すんなりとは通らなそうである。下記記事参照。 それよりも成立しそうな案件がある。カジノ法案。日本の事ではない。パラオである。 小国お…

駒吉

なぜ太平洋島嶼国の仕事していると團伊玖磨さんに出会えるのか?(写真は團琢磨さん、(幼名駒吉)です) 笹川太平洋島嶼国基金は1993年から5年間南太平洋大学に対して日本語講座の助成をしてきた。 しかし、生徒の数は増えないし、自力での持続ー継続の見…

楽園の島に逃げる「お金」 - SIDSサモア会議(3)

世界の民族の数を知らずに「民族の自決」と唱えたウッドロー•ウィルソン大統領の功罪は奥が深い。 世界の小さな島々は主権国家となったおかげで、世界のお金の逃避場所ともなった。 いや、お金の逃避場所にするために主権国家とさせたのかもしれない。 今回…

ソロモン諸島避難所で24名のハンセン患者が発見される

写真は http://blog.unicef.org.nz/ から。 4月に大洪水のあったソロモン諸島。27の避難所が設置され、数千人が家を失い、少なくとも22名が死亡した。 未だ非避難所で暮らす24名の子供がハンセン病である事が発見された、というニュースである。 Leprosy …

マーシャル諸島核兵器保有国を国際司法裁判所に訴える

2014年4月24日、人口約5万人の、ビキニ島核実験で世界に知られるマーシャル諸島が、核兵器保有国9カ国を国際司法裁判所に提訴したニュースは、日本のメディアにも取りが上げられた。 (お薦めはガーディアンの記事です。) Marshall Islands sues nine nu…

歌を歌って楽しく過ごす人生

「開発」の議論を旅している。 人間開発ー 早く言えば理想のお婿さん選び「三高」と同じレベルの議論だ。 1に背が高い。(栄養が行き届いている) 2にお給料が高い。(雇用に恵まれている) 3に学歴が高い。(教育の機会がある) こんなクダラナイ議論に…

日本人建築家、坂茂による「紙のカテドラル」

オーストラリア出張の帰途、乗り継ぎのためニュージーランド、クライストチャーチに一泊。 以前、雑誌で見た日本人建築家、坂茂氏による「紙のカテドラル」がホテルの近くにあるとのことだったので、空港へ向かう前に足を運んだ。 地元の人だけでなく、海外…

E=MC2 ~アインシュタインと世界一美しい方程式

原子力の事を考える時思い出すのが、E=MC2 小学生の時学んだきりだ。 下記のYOu Tubeを見つけたのでここに貼っておく。 時間のある時にゆっくり観たい。 E=MC2~アインシュタインと世界一美しい方程式 このシリーズかなり長い!

原爆を落とした側

8月6日、広島原爆投下記念日。今年はテレビを見ながら黙祷をする事ができた。 原爆を落とされた日本側も恐ろしい思いをし、今でも続いている。 しかし、連合国側、即ち原爆投下をした側のアメリカ、ニュージーランド、オーストラリアもきっと自分たちのし…

バヌアツの独立支えた日本

日本特殊論は避けて通るタイプであるが、やっぱり日本は特殊だ、と太平洋を渡り歩いて思う事が多い。 以前、トンガの民主化を支えた日本の皇室の事を書いた。 ジョージ・ツポウ5世(2) – 日本の皇室が支えたトンガの民主化 http://blog.canpan.info/yashi…

南と北の冬至夏至

日本は夏至、という寺島常務のブログを拝見し、ああ、南と北は反対か、と改めて確認した。 北半球の日本が夏至の時、南半球は冬至なのである。 そしてこの冬至の日、マオリが「マタリキ」という新年のお祭りをする。 娘の学校行事もあり親が駆出される時期だ…

胡蝶の夢 ー 若きビリオネラーの悩み(その3)

縁のないと思っていたビリオネラー。 ひょんな事から、というか太平洋の海洋安全保障事業がきっかけで知り合う事となった。 本当のお金持ちはケチである。未だに一銭もくれどころか、笑顔を送るよ、とかふざけた事ばかり言う。 しかし、すごい勢いで仕事をす…

胡蝶の夢 ー 若きビリオネラーの悩み(その2)

相変わらずビリオネラーから毎日のように電話やメールをいただいており、胡蝶の夢状態。 すっかり「いい気」になっている。 まだ名前も詳細も明かしませんが、例えばビルゲイツから毎日連絡があって 「リエコ、どう思う?」 「リエコ、この件について何か知…

胡蝶の夢 ー 若きビリオネラーの悩み

<ビリオネラーに必要とされる> ビリオネラーなんて、自分の人生には関係ないと思っていた。 この数週間、このビリオネラーに追いかけられている。 あまり詳しくは書けないけれど、数千億円の財産を持つビジネスマンが太平洋の海洋安全保障を支援したい、と…

島国の離島問題

島国の離島問題 ソンソロール州とトビ州の州旗 カワイイ! 有人離島を800余り有する経済大国日本。 そんな日本でさえ費用対効果の視点から、離島の支援はなおざりである。 しかも本土から、より遠方で、より人口や土地が少ない、即ち経済効果が低い離島ほ…