普段は一杯10円から30円のパンプキンポタージュ、と書くとかっこいいが、要はカボチャ汁の我が家であるが、年に一度位はと思い、貴船の川床で鮎の懐石ランチ、3,450円コースを娘といただいた。
母「これでパンプキンポタージュが100杯以上の値段だよ。」
母「お刺身が800円、天ぷらが800円でしょ。メインの鮎の塩焼きは1400円、残りがご飯、お漬け物、お味噌汁、シャーベットじゃないだろうか?」
娘「この魚がなんで1400円なの?」
母「お母さんが釣って料理すればタダだけど、誰かが釣って、運んで、料理して、最後にさっきのお姉さんが運んで、後片付けもしれくれる。そうすると川で泳いでいるタダだった魚は1400円になる。」
お刺身、天ぷらの具も、遠く海外から運ばれたものかもしれないけど、今は鮎の塩焼きしか頭にない。
娘「1400円って高くない?」
母「さっきのお姉さんだって時給1500円はもらっているよ。1時間キッチンからここの川床まで登ったり降りたりしてやっとこの鮎の塩焼き一匹が食べられるのよ。後片付けしなくていいしね。あんたもアルバイトすれば?」
と母は話の方向を都合良く変える。
世銀も水産資源の値段と流通の関係を知らないはずだ。今度ここに連れてきて説教してやろう。
そう言えば、我が家の30円のパンプキンポタージュの材料、一玉150円のカボチャが店頭に並んだ後、私の買物、料理、盛りつけ、後片付けと作業が入る。時間にしたら2時間はかかっているので、本来千円位はするはずだ。家庭の主婦の作業費というのはGDPに出てこない。