娘にせがまれて「猫カフェ」に行った。
お店で渡された注意事項に「猫に触っても、抱っこしてもいけません。」とあり、娘は落胆していた。
1時間ほど待って通された部屋には、猫が4、5匹。私たちを含めてお客さんが3組。
私は関心がなかったので、角の椅子に座って本を広げた。すると猫が寄って来る。
関心がある娘の回りには猫は来ない。
猫はわかるのだ。
私「触っていいんですか?」
店主「寄って来た猫は抱っこして、という意味なので大丈夫です。」
私「娘が猫に触れないと知って相当落胆しています。」
店主「猫へのストレスが酷いのです。それでそのようなルールにしました。」
私「ストレスとは?」
店主「猫に表情がなくなるんです。」
何気なく訪ねた猫カフェだが、それ以来頭の端っこに残って離れない。
表情がなくなった猫たちの事が気になってしょうがない。
それで思い出したのが、アマルティア・センの会議の基調講演をした、マーサ・ヌスバウム博士の動物の権利の話である。ヌスバウム博士は今年稲盛賞も受章された。
動物の権利なんて、今に植物の権利とか言い出すんじゃないの?と会場の参加者と半分馬鹿にしていたが、今自分がその動物の権利を真剣に考えているので、馬鹿にしないで後で読んで見ようと思う。
動物の権利
著者:キャス・R・サンスティン,マーサ・C・ヌスバウム,
訳:安部圭介,山本龍彦,大林啓吾
尚学社、 2013/11/13