ベルツの日記を読んで、草津温泉も訪ね、ベルツに興味を持った。当然ベルツ研究がされているだろう、と草津温泉図書館の本棚にあった本をいくつかめくってみた。以下いつか読みたいベルツ関連の資料だ。
『ベルツの生涯』近代医学導入の父
安井広著 思文閣出版
I 明治初期の東京医学校
II 来日前の経歴と日本における生活
III 内科学著書から
IV 栄養論
V 温泉医学
VI 中央衛生会
VII ドイツ東洋文化研究会とベルツ
VIII 人類学
IX 在日中の日記
X ドイツにおける晩年
メモ:医師安井広氏による詳細なベルツ研究。人類学や日記の背景なども知ることができる。
『日本医学の開拓者 エルウィン・ベルツ』
Gerhard Vescovi 共訳:石橋長英、今井正
発行: 日本新薬株式会社 昭和49年
目次
はしがき
故郷シュワーベンにおける青少年時代
ライプチヒにおける臨床医として
新しい日本の夜明け
ベルツ以前の日本におけるドイツ医学
日本到着
日本における最初の数年間
医師および科学者としてのベルツ
私生活と最初の賜暇帰国
名声を高めた成果の数年
日本の皇室の侍医として
初めて帰国を考える
世紀の変わり目に起きた極東の政治的大事件
日本における最後の数年間
人類学者としてのベルツ
晩年のベルツ
追想
付録
メモ:幼くして亡くなった一人娘のウタの写真がある。薄い本だがドイツ人が見たベルツの姿がわかるかもしれない。
『エルウィン・フォン ベルツ 日本に於ける一ドイツ人医師の生涯と業績』
フェリックス・シュトレンダー著 石橋長英訳
ドイツ語原文1928年Stuttgart
日本語訳 昭和46年 日本新薬株式会社発行
目次
幼年時代と学窓時代
日本へ!
1876年以前の日本に於けるドイツ医学
初期と活躍時代(1876〜1886)
仕事と成熟の時代(1886〜1900)
日本時代の末期(1900〜1905)
ドイツのおける晩年(1905〜1913)
メモ:1928年の出版。良くも悪くもナチスと日本を結びつける背景にベルツがいた、とここは想像している。
『ベルツと草津温泉』市川善三郎著1980年初版、草津ベルツ協会発行
目次多すぎるので省略
『ベルツ日本文化論集』
編訳者:若林操子、東海大学出版、2001年
目次
- 東アジアの諸民族とその歴史
- 日本文化と社会
- 近代日本と世界
- 病と近代 — 医師ベルツ
メモ:日本人マレイ説(オーストロネシア語族)を裏付ける議論がありそうである。
『ベルツ日本再訪』
監修者:若林操子、東海大学出版、2000年
メモ:やはり私が読んだベルツの日記は家族によってかなり編集、削除されているようだ。ベルツが来日2年目に雇ったラシャメンとの関係も敢えて掲載したという。これは読みたい!