やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ベルツ研究 資料リスト

ベルツの日記を読んで、草津温泉も訪ね、ベルツに興味を持った。当然ベルツ研究がされているだろう、と草津温泉図書館の本棚にあった本をいくつかめくってみた。以下いつか読みたいベルツ関連の資料だ。

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『ベルツの生涯』近代医学導入の父

安井広著 思文閣出版

I 明治初期の東京医学校

II 来日前の経歴と日本における生活

III 内科学著書から

IV 栄養論

V 温泉医学

VI 中央衛生会

VII ドイツ東洋文化研究会とベルツ

VIII 人類学

IX 在日中の日記

X ドイツにおける晩年

 

メモ:医師安井広氏による詳細なベルツ研究。人類学や日記の背景なども知ることができる。

 

 

『日本医学の開拓者 エルウィン・ベルツ』

Gerhard Vescovi 共訳:石橋長英、今井正

発行: 日本新薬株式会社 昭和49年

 

目次

はしがき

故郷シュワーベンにおける青少年時代

ライプチヒにおける臨床医として

新しい日本の夜明け

ベルツ以前の日本におけるドイツ医学

日本到着

日本における最初の数年間

医師および科学者としてのベルツ

私生活と最初の賜暇帰国

名声を高めた成果の数年

日本の皇室の侍医として

初めて帰国を考える

世紀の変わり目に起きた極東の政治的大事件

日本における最後の数年間

人類学者としてのベルツ

晩年のベルツ

追想

付録

 メモ:幼くして亡くなった一人娘のウタの写真がある。薄い本だがドイツ人が見たベルツの姿がわかるかもしれない。

 

 

『エルウィン・フォン ベルツ 日本に於ける一ドイツ人医師の生涯と業績』

フェリックス・シュトレンダー著 石橋長英訳

ドイツ語原文1928年Stuttgart

日本語訳 昭和46年 日本新薬株式会社発行

 目次

幼年時代と学窓時代

日本へ!

1876年以前の日本に於けるドイツ医学

初期と活躍時代(1876〜1886)

仕事と成熟の時代(1886〜1900)

日本時代の末期(1900〜1905)

ドイツのおける晩年(1905〜1913)

 

メモ:1928年の出版。良くも悪くもナチスと日本を結びつける背景にベルツがいた、とここは想像している。

 

 

『ベルツと草津温泉』市川善三郎著1980年初版、草津ベルツ協会発行

目次多すぎるので省略

 

 

『ベルツ日本文化論集』

編訳者:若林操子、東海大学出版、2001年

目次

  • 東アジアの諸民族とその歴史
  • 日本文化と社会
  • 近代日本と世界
  • 病と近代 — 医師ベルツ

メモ:日本人マレイ説(オーストロネシア語族)を裏付ける議論がありそうである。

 

『ベルツ日本再訪』

監修者:若林操子、東海大学出版、2000年

メモ:やはり私が読んだベルツの日記は家族によってかなり編集、削除されているようだ。ベルツが来日2年目に雇ったラシャメンとの関係も敢えて掲載したという。これは読みたい!