やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

2018-11-20から1日間の記事一覧

矢内原忠雄の植民政策

日本の植民政策学の始祖、そして植民実務者であった新渡戸稲造の弟子が矢内原忠雄で、私は彼の全集の植民を扱う1−5巻だけもっている。中古で一冊500円位で買えた。 委任統治の議論もあり、今書いている博論でも議論したい箇所だ。 しかし矢内原の植民政策…

矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」ー植民とは何を知らない保守へ

矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」は以前一度開いたが難しかったので先行研究を探した。FBFから若林正丈氏の『矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」精読』を紹介いただき、読み始めたが「この人矢内原の植民政策がわかっていない!」と怒りが湧いて来て閉じてしまっ…

初めての札幌ー台風・地震・中国人そして国際法学会と北大文書館(5)

初めての札幌。初めての国際法学会に参加するためだった。 しかし本当の目的は北大文書館を訪ねる事だったのだ。新渡戸の植民政策を知ってから北海道大学と日本の植民政策の関係を初めて知った。同大学にはクラーク博士の他に新渡戸の銅像もある。 そしてこ…

軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史(メモ)

「軍服を着る市民たち―ドイツ軍国主義の社会史」 (有斐閣選書、1983、望田 幸男) 読みたい本である。 相変わらず日本での自衛隊に対する反発は強い。多摩大学,大東文化大学で続いて自衛隊の展示会が「地元市民」の反対で中止になったとTWで知った。 近現代…