やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

Why Should "Colonialism" Be A Dirty Word?

1930年から2000年まで、70年間続いた雑誌、Pacific Islands Monthlyとうのがある。

確かフィジーのスヴァで発行されていた。

 

ちょっと調べ物があって図書館でアーカイブを見ていたのが、結構面白い記事が散らばっている。

1960年代の事で、太平洋で最初の独立国、西サモアが誕生した頃だ。

 

1962年11月号に

 Why Should "Colonialism" Be A Dirty Word?

という短い文があった。

フィジーの独立の動きが芽生えた頃であろう。

植民地って悪い言葉なの?と以前ブログで私が疑問を投げかけた同様の事が書いてある。

 

フィジーの酋長、Ratu Sukuna氏のコメントを引用し、イギリス人が来る前はフィジーは民族間の争いが激しかったが、大英帝国への共通の忠誠を持つ事で、フィジーは平和になった、とある。

 

多分、フィジーの場合は先住民への搾取や奴隷制度はなかったのであろう。フィジーを統治した英国担当者はアダム•スミスをよく読んでいたに違いない。

 

フィジー独立後、英国コモンウェルスの一員として留まり、国家君主はエリザベス女王であった。

しかし、度重なるクーデターで、コモンウェルスの資格は保留されたり戻ったり。

エリザベス女王は今は形式に過ぎないユニークな存在なのだそうだ。これはwiki情報。

2006年のクーデターの後もコモンウェルスの資格を保留されていたが、この9月の選挙で戻った。