やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

空母クイーンエリザベス、太平洋に出現?

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基準排水量は4万トンを優に超える英海軍史上最大の軍艦(とwikiに)空母クイーンエリザベスが今年3月に就航。

試験航海の後、2020年には太平洋に配置されるというニュースである。

British supercarrier HMS Queen Elizabeth to deploy to the Pacific

By George Allison - December 28, 2016

https://ukdefencejournal.org.uk/british-supercarrier-hms-queen-elizabeth-deploy-pacific/

太平洋には、英国のコモンウェルズメンバー国がまだある。

その中でニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアクック諸島、ニウエ、ソロモン諸島、ツバルは女王が君主である。

ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニア軍の総帥も女王である。

<コモンウェルズの太平洋メンバー>

ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアクック諸島、ニウエ、ソロモン諸島、ツバル、ナウルキリバス、トンガ、フィジー、バヌアツ、

バウンティ号のピトケアンは英領である。

忘れてはならないのが米国ハワイ州!PACOMがある。

この記事には米軍との協力が書かれているが、ハワイ州旗にはユニオンジャックが描かれているのだ。ハワイ王朝は英国の保護下にあった。

歴史を辿ろう。

太平洋を巡る英米の戦いと緊張。

日英同盟の結果日本が第一次世界大戦に参戦し、赤道以北のミクロネシアを獲得したこと。

そして米国が通信基地だったヤップ奪回のためワシントン会議を開催し、第二次世界大戦へとつながった。

これらの背景を知らず太平洋を理解できない!

さあ、日英軍事協力も進んでいるはずだ。太平洋で日英同盟が蘇るのだろうか?