ミクロネシアを襲った超大型台風メイサークのニュースを探していた時に見つけたニュースである。
在ミクロネシア、日本大使館が発行しているミクロネシア情勢(2015 年 3 月分)。
連邦政府がポナペ州知事を「司法妨害及び国家侮蔑」のかどで刑事訴追した、というのだ。
ポンペイ港湾公社内の水産加工施設使用権を巡る係争で、連邦政府の指示を州政府が無視したのが理由のようである。
すぐに頭に浮かんだのが、昨年末日本のニュースにもなった日本のカツオ漁船拿捕の話だ。スキリング司法長官の行き過ぎた取り締まりによって、漁船が全くミクロネシアに寄り付かなくなり、ポナペ州の港湾収入だけでなく、経済全体がガタガタになってしまっているのだ。
例外的な長期政権を握ったモリ大統領。この5月で退任のはず。
最後はモリ大統領出身地のチューク州分離独立運動だけでなく、台風メイサークの被害まであった。
日本のカツオ漁船の裁判は確か4月の予定だったと思うが結果はどうなったのであろうか?
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ポンペイ港湾公社内の水産加工施設使用権にかかる中国企業ルエン・タイ社
とポンペイ州政府を当事者とする民事訴訟は,2013 年 2 月以降係争中であった が,16 日,ポンペイ州政府側はポンペイ港内のルエン・タイ社関係者を閉め出し,関連施設の錠前を全て別の錠前に付け替える措置をとるに至った。
2013 年 1 月 9 日,ポンペイ州政府は Miju Mulsan 社(韓国系)にポンペイ漁業公社の水産加工施設を引き渡すよう書面により指示,同加工施設の使用権を主張するルエン・タイ社側と法廷での争いとなっていた。
最高裁判所側は,連邦政府警察当局の同水産加工施設への立ち入りを指示, 係争中の事案が終結するまで現状維持を確保するよう手配済みであったが,エ ーサ州知事が,「連邦政府警察がポンペイ港に立ち入ることを許可しない」とのメモを州警察側に出していたことから,連邦政府とポンペイ州政府との関係に亀裂生じていた。 かかる状況下で,最高裁判所はエーサ州知事に司法妨害及び国家侮蔑のかどで証人としての出頭を正式に命じ,12 日裁判所内で陳述を行うこととなったが, エーサ州知事が代理法廷人の指名手続きに時間を要しているとして一時延期さ れた。