やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

蔡総統の太平洋諸島訪問(4)マーシャル諸島

ホノルルを後にした蔡総統が訪ねたのが、米軍のレーガンミサイル基地があるマーシャル諸島だ。

ミクロネシア連邦が一貫して中国と、パラオも一貫して台湾との外交関係を維持している中、マーシャルは何度か中台と外交関係を変更した経緯がある。

President arrives in Marshall Islands as part of Pacific trip

October 30, 201723

https://chinapost.nownews.com/20171030-159237

上記の台湾系のThe China Postによると歓迎式では両国の国歌が演奏されたという。

マーシャル諸島のハイネ大統領は5月の蔡総統就任式に出席している。

両国の共通点 ー 民主主義、自由、持続可能な開発

両国の協力分野 ー 教育、経済、医療

(中国本土との違いを浮き彫りに、との狙いか)

蔡総統からは2016年に発表した新南向政策が紹介された。

(新南向政策(New Southbound Policy)ーこれは知らなかった。2019年までに6万人の留学生を受け入れるなどの計画があるようだ)

この奨学金の他に移民政策、人身売買対策など国際犯罪対策に関する協力覚書が調印された、という。

この他にTaipei Medical University Shuang Ho Hospital がマーシャル諸島に保健所を設置するという。確か日本のODAで大きな病院を建てただずだが、今どうなっているのであろう?離島を多く抱えるマーシャル諸島は離島対策も重要なはず。