(築地の知らないおじさんに絡まれたのでちょっと調べて追記しました。見つけた資料が宮原さんの講演記録だった。)
大西洋のマグロ管理に学べ
社説 2018/1/16
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO25719130V10C18A1EA1000/
水産資源管理の素人が書いている原稿であることは明白。
産経に比べ日経はしっかり追っていると思っていたのに残念な記事だ。
でこれでまた誤解する日本人が増え、海洋国家日本が崩壊する可能性がある。
「危機感を強めた漁業国は体重30キログラム未満の未成魚を原則禁漁」
ってこれ日本の水産庁が主導したのである。私は証人だ。
担当者とちょうどパラオへの取締船派遣事業で密接に動いていたので知っているのだ。
「漁業の持続可能性を高めるために何が重要かを、漁業者は改めて考えてほしい。」
ブーメランさせていただきたい。
「漁業の持続可能性を高めるために何が重要かを、メディアは改めて勉強してから記事を書いて欲しい。」
記者はマグロの卵の話を知らないはずだ。
<追記>SNSで絡まれたので、少し調べました。
「宮原正典氏 「まぐろを巡る国際問題」」
http://fsf.fra.affrc.go.jp/open/kiro/pdf/kouenmiyahara.pdf
大西洋の ICCAT は地中海も含めた国際機関。
IATTC、IOTC、CCSBT、WCPFC、それぞれ性格はかなり違う。
ICCAT は、1969 年200 海里になる前に設立。地中海も含む機関。
ICCAT が 200 海里になっても 200 海里内外を問わずまぐろの管理に非常に大きい役割を果たせた理由として、地中海が 200 海里で分割されなかった。
日経の記者はこのことがわかっているのだろうか?
わかっていれば200海里で覆われた太平洋とそんなに簡単に比較できない事は明確のはずだ。
大西洋の漁業者の顔ぶれや、沿岸国の対応も太平洋とは大分違うのではないだろうか?
大西洋は良いことばかりでなく今までの規制で多くの水産業が潰れた話をどこかで聞いた。