やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

バヌアツを襲った超大型サイクロンPam

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2015年3月14日、仙台で国連防災世界会議が開催されているまさにその時、南太平洋で発生したサイクロンPamがバヌアツを、時速250キロという最大の威力で破壊していた。 Pamはツバル、ソロモン諸島にも影響を与えたが、カテゴリー5という最大級となって、南北に列なるバヌアツを、まさになぞるように13日夜から14日の明け方にかけて、バヌアツのインフラを破壊していった。 2009年に通信制度改革の成果を受け、全島に携帯電話が通じうるようになったバヌアツ。また昨年1月にはフィジーからの海底ケーブルが接続しブロードバンドも可能となったバヌアツ。Pamが上陸するギリギリまで現地からのレポートがFacebookTwitterで伝えられた。 それが途切れた後、昨日のお昼頃から少しずつ現地の惨状が伝えられ始めている。 島民は学校や教会などコンクリートの建物に避難していたらしいが、それでも数十名の死者が出ているという報告もある。 普通の家は見事に崩壊している。
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豪州、NZの政府、NGOはこのサイクロン被害に備え、支援体制を確保。 バヌアツ、日本には少し遠い国である(地理的にも歴史的にも) それでも日本にできる事は色々あるのではないだろうか? 日本のメディアにはまだ情報は少ししか出ていないようなので私はこのブログで少しでも情報を提供していきたい。