やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『世界の島をめぐる国際法と外交』中谷和弘著 読書メモ

非常に魅力的なタイトルで内容も魅力的である。順次メモを書いていきたい。特に国際法上の論点について。

 

1 アブムーサ島に関するイラン・シャルジャ間の了解覚書についての国際法上の考察

シャルジャという国の存在も知らなかった。そもそもUAEの事も知らない。

6つの国際法の観点が述べられている。

i イランの武力行使は国際法違反である

ii 本了解覚書は中間的合意

iii 本了解覚書の法的拘束性

iv シャルジャの条約締結権

v 本了解覚書の国家継承 UAEに継承される

vi 本了解覚書は強制による合意か