やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

パラオ大統領選ー海外居住者に選挙資格はない?(追記)

昨日のニュース「パラオ大統領選ー海外居住者に選挙資格はない?」に関して一晩考えてしまった。

太平洋島嶼国の人口問題は以前少しこのブログで取り上げた。

メラネシア人口がポリ、ミクロを抑え94%を占めること。

多くの人口が海外に住んでいる事。トンガは3人に一人、クック諸島3倍の人口が、そしてウエは10倍の人口がニュージーランドに。

そう、フライングボーター、空飛ぶ投票人とも言われる程海外居住の有権者が多い。

夫々どのような法律になっているのであろう?

よく聞く問題点は、この海外居住者が地元の事情を考慮しない当方を行う事である。

典型的なのが土地問題。

一銭にもならないより、海外投資(国内から投資なんて期待できない)を受け入れて高級リゾートを作り、賃貸料を取った方が、ニュージーランドに住むアイランダーはどんなに嬉しいか?

しかし、この高級リゾートホテルと同じ地区に住む住民は?

こういった問題である。

パラオの大統領を巡る投票権の問題。この時期に?という疑問はあるが、法務省等関連機関の反応があれば興味深い話である。