パラオ大統領予備選。不在者票が開票された。
1位の現職レメンゲサウ大統領と2位のスランゲル候補の差がさらに開いた。
その差は約800票から約1200票に。即ち約400票の海外在住投票者がレメンゲサウ候補を押し上げた、という事だと思う。
下記は地元メディアが出す非公式の結果である。
FINAL (UNOFFICIAL) PRIMARY ELECTION RESULTS
Office of the President
1. Tommy E. Remengesau Jr—4,949 (前回の開票数3,764、よって1,185票増)
2. Antonio Bells--274 (前回の開票数239、よって35票増)
3. Surangel Whipps Jr—3,762 (前回の開票数2,985、よって777票増)
4. Sandra S. Pierantozzi--833 (前回の開票数657、よって176票増)
Office of the Vice President
1. Yositaka Adachi--3,001
2. Raynold "Arnold" Oilouch—4,553
3. Mlib Tmetuchl—2,195
今回の予備選で落ちた3、4位のサンドラ女史、ベルズ法務大臣の票が全部スランゲル候補に流れたとしてもまだレメンゲサウ大統領に100票位追いつかねない。
この海外在住票が島嶼国の選挙に与える影響は至る所で読んだり聞いたりしていたが、今回のパラオ大統領選でまざまざとと知ることができた。
多分この票が読めたので、海外在住投票を反対する申し立てがあったのであろう。
レメンゲサウ大統領の外遊選挙活動にはPEWの海洋保護区基金が使われているという噂も入って来る。他方スランゲル候補が地元のメディアを買い取ったという噂も。
気になるのはレメンゲサウ大統領に対抗して立候補したベルズ副大統領兼法務大臣の選挙運動が聞こえてこない。ブラッドリー司法長官の辞任で手を打ったのではないだろうか?
パラオの闇の奥はさらに深くなるようだ。