https://thepage.jp/detail/20140926-00000021-wordleaf
2008年3月、米国政府の公聴会で太平洋司令軍キーティング司令官が、お酒の席とはいえ中国から太平洋分割案を提案された事は憂慮すべしと述べた。
これにいつもの「思いつき」反応したのは日本財団の笹川会長であり、意見を求められれて笹川氏の正論の主要部文のアイデアを出し、実行したのは私である。100万回言いたい。日本財団でも笹川平和財団でも、ましてや国交省でも海保でもない。そんな能力のある人材はいない。
産経新聞「正論」に掲載された後半部分は私のアイデア。笹川陽平は太平洋島嶼国のことを何も知らないのです。知らないで支援すると恐ろしいことになるので書いておきます。
http://blog.canpan.info/sasakawa/archive/1358
当時、この事業の立ち上げを担当した当方は色々な人(国内外の海洋専門家)にこの中国の「太平洋分割論」の事を尋ねた。10人が10人、単なる冗談で中国にそんな意思も力もない、と言っていたのを覚えている。業務指示とはいえ、この事業をこのまま進めて良いのだろうか?という疑念を持ちながらミクロネシアの大統領を説得し、豪州のラッド政権と交渉したのを覚えている。
いったい彼等に同じ質問を今したらどう応えるか?そして現在の南シナ海の中国の動きをどう見ているのであろ?
ところで現在南シナ海のことばかり取り上げられているが、第二列島線上にある島々、そしてこの線を超えた太平洋での中国の活動は目覚ましい。太平洋分割は着々と進められているのだ。
第二列島線とは小笠原諸島、サイパン、グアム、ヤップ、パラオ、そして西パプアなのだが、西パプアは現在ロシアとインドネシアが衛星開発を進めるビアク島であろう。ここを開発したのは日本軍である。
「太平洋分割論」で検索したら日本語でも多くの記事が出ていた。取りあえずリストアップだけしておく。
【社説】中国の新世界秩序、米国は力強い対応を 2015 年 9 月 25 日
http://jp.wsj.com/articles/SB12208348323212744301304581254482743242492
中国を贔屓し日本を孤立させる新世界秩序 〝目覚めた獅子〟は本当に文明的か
2014.7.4 (政治部専門委員 野口裕之)
http://www.sankei.com/world/news/140704/wor1407040027-n5.html
現代中国の海洋進出―その背景と展望(後編)
滝田 賢治/中央大学法学部教授
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/research/20170112.html#cite_note-8