やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

陸海空軍タスクフォース”ジャンヌダルク”2017

佐世保に寄港した「陸海空軍タスクフォース”ジャンヌダルク”2017」 プレスキットがウェッブで読める。

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2017年は始めて英米を招いた国際協力のタスクフォースであるとのこと。 開始は2017年2月28日からで5ヶ月間のミッション。航路は南シナ海、東シナ海を嘗めるように航行。まさに第一、第二列島線を意識しているように思える。 文章の最後に南シナ海の問題が書かれているので、意識しての航路だ。仏軍頼もしいではないか。

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このプレスキットにもう一つ興味深い地図が掲載されている。 海底資源、海底通信ケーブルなどが示されているのだ。即ちタスクフォース”ジャンヌダルク”の目的が国民にわかりやすい。日本の海上自衛隊がこんな地図を掲載したらパヨクになんと言われるであろうか?

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今回ジャンヌダルクは太平洋の仏領には寄らないようだ。フランスの70%のEEZがここにある。 そして、仏領ポリネシアは既に中国の手の内にある、という今日出た記事を次回紹介したい。(溜め息。日本ダメだ。もう手遅れだと思う。)