やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

中国によるタヒチ・ハオ環礁開発の真意

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タヒチで起っていること、ましてやその離島の離島、ハオ環礁の存在自体も、そこで中国が行っている恐ろしいことも誰も知らないし、気にしない。

だからここに書いておこう。

フランス政府の核実験基地であったハオ環礁。実験終了後は大きな滑走路が遺され産業も何もない。島の行政は1万人の雇用を約束した中国の水産物養殖工場と契約。仏領ポリネシアが抱える失業者は人口の50%を超える。

しかし、工場はいつまでたっても完成しない。

他方で、タヒチ政府は中国企業に30年間のタックスホリデーを提供。輸入される燃料と物品に税金がかからない仕組みだ。一体中国は何を企んでいるのか?

養殖産業なんて本当は最初から嘘で、軍事基地開発のための燃料や資材を運び込むことが目的なのではないか?

最初の文書のタヒチを南シナ海に置き換えて欲しい。私たち何が起こるか知っている。

 

「南シナ海で起っていること、ましてやその離島の離島、〇〇環礁の存在自体も、そこで中国が行っている恐ろしいことも誰も知らないし、気にしない。」

 

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