やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

PACOM の敵は気候変動か中国か

この記事も気になっていた。

【元米軍海兵隊士官・意見】気候変動は“敵”になるだろう(軍事的な敵ではないが)

2018/1/19

https://www.newshonyaku.com/4772/

元米軍太平洋司令官、サミュエル・ロックリア提督が2013年に、アジア太平洋地域における最大の問題点は、中華人民共和国でも北朝鮮でもなく、「気候変動」だと言い切った。

そう。ヒラリー長官とキャンベル国務次官補が太平洋司令軍と太平洋を回っていた時目にした記事である。米軍が言うんだったらいよいよ本当なんだなあ、と素人見当で思ったりしていた。

ロックリア司令官が語る太平洋

しかし、上記の記事の元米軍海兵隊士官グラント・ニューシャム氏は批判的である。

前海軍長官レイ・マビュースが米軍に対して使用を強制した法外な価格のバイオ燃料ですら、天候については殆ど何の効果もなかった。そのような追加資金は、米軍パイロットの訓練や米軍機の整備に使った方がいくらかましだった。

高価なバイオ燃料に無駄な予算をまわした、というのだ。

そして下記の環境NGOへの批判は何倍も同意したい。何故彼らはだまっているのか?

日本は叩けば金がでるが、中国は叩かない、のでは?

このことに触れている人は稀だ。グリーンピースやNGOは口を閉ざしている。そしてこれは、南シナ海だけの問題ではない。

気候変動懐疑論、研究費や高いバイオ燃料費の予算がつかなくなるから(もしかしたらキックバックとか、天下り先というテーマがあるかも?)がつかなくなるから誰も本当の事を言わない。でもそうすると米軍の人材育成への予算が削られ、犠牲者が出、違法操業や国際法違反は取締らない。