やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて30年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

アメリカー海のウルカヌス

ホワイトハウス米領サモアの海洋安全保障強化

これも感慨深いというか・・ 米国国家安全保障局が(国防省でも、国務省でもなく!)米領サモア周辺を監視するため高性能の監視艇を供与、とのこと。中国の違法操業監視が主な目的。 2008年、私がミクロネシア海上保安事業を立ち上げるとき、米国国務次官補…

エプスタインSexスキャンダルと海洋保護区inSDGs

この度のパラオ大統領選中間選挙が示したパラオ国家海洋保護法に対する国民のNO。ほとんど病的とも思える国連の海洋保護の動きを修正してくれる事を期待したい。それは小和田判事が捕鯨裁判で反論されたような感情的な動きでしかない。 小和田裁判官の反対意…

群島概念と領海-John Brock 1980 Naval College

曾村保信著『海の政治学 海はだれのものか』中公新書、1988.3 この本の中で John R. Brock, ARCHIPELAGO CONCEPT OF LIMITS OF TERRITORIAL SEAS, USNWC-JOURNALS > ILS > Vol. 61 (1980). International Law Studies が引用されているらしい。この英文論文…

ブッシューテキサスーパラオ

テキサスと中国の関係。。 パラオにも影響しているので、この河添先生のブッシュの話は興味深い。パラオの便宜置籍船はブッシュのお友達の中国人がもってきた案件と言われている。北朝鮮に利用されており安保理事会でグレイリストに何隻がリストアップされた…

ミャンマー少数民族とパラオのカジノ・麻薬・マネロン・人身売買

パラオの闇に関して情報交換をしている某国諜報機関から、ミャンマーの少数民族に入り込むマカオ三号会に関する報告書のリンクが送られてきた。公開情報なのでブログに書けます。 オーストラリア国立大学の中国専門家ともこの報告書を共有したところ関連のニ…

ハドソン研究所・FBIレイ長官の対中見解 和訳 by Ricky_Elwood

7月7日、ハドソン研究所で行われたFBI長官の講演。興味深く拝見したが、誰か和訳すればいいのになあ、と思っていたらTwetterのRicky_Elwoodさんが全訳を公開!ブログにまとめていいですか?と伺ったところ快くokをいただいた。 以下コピペします。長いです。…

太平洋でせめぎ合う米中のEEZ

今度出る英和の原稿に掲載予定の太平洋のEEZ。いかに中国が進出しているか、これでわからないだろうか? EEZは領海ではないのだが中国は「海洋国土」と表現し、あたかも領海のように扱う気配が見られる。それだでけではない。米国はあまり知られていないが多…

Amelia Earhart mystery: Photo appears taken not 2 but 4 years before pilot vanished

Amelia born 24 July 1897, Tadao born 23 January 1893 In 2017 the well known HISTORY CHANNEL spread a false news report about America's most famous air heroine, Amelia Earhart, and included a possible photo of her and her colleague Fred Noo…

パラオ、オンラインギャンブル中国人犯罪検挙

説明は後で、、取りあえず大きな前進。

カンパチとナヴァロの水産改革

2020年5月7日の大統領令で示された米国の水産改革。同日のウォールストリートジャーナルに、トランプ政権の通商戦略ブレーン、ピーター・ナヴァロと国内政策会議(DPC)委員長ジョー・グローガンの連名で記事がでた。 "Trump Lifts the Net off American F…

トランプ大統領とピーター・ナヴァロの漁業・海洋政策<追記あり2020.5.26>

これこそドンピシャの私の研究課題。後で読みますが、要はオバマやデカプリオ、PEWが工作してきた海洋政策の転覆でパラオや太平洋島嶼国に関連してくる話。。 しかし、まさかナヴァロが漁業政策を語るとは思わなかった。。 <追記1> トランプ大統領とピー…

私が作った日米宇宙開発協力の一歩

2020年5月18日、自衛隊に宇宙作戦隊、Space Operation Squadronが創設された。これは前年の2019年8月29日、米軍に創設された宇宙軍United States Space Command:USSPACECOMに日本が呼応する形だ。米国は創設員78名、日本は20名だという。 日米の衛星開発協…

デビッドソン司令官パラオに200億円の弾道ミサイル追跡レーダー施設要請

インド太平洋司令軍のフィル・デビッドソン司令官がパラオに200億円の弾道ミサイル追跡レーダー施設予算要求をしたがそれは全体のほんの一部だ。要請した総額は2兆円である。 太平洋の重要性、そして明確に中国を意識したインド太平洋安全保障がワシントンで…

ハドソン研究所長尾博士のポンペオ演説解説

長尾博士のベトナム語の解説 ハドソン研究所でのポンペオ長官の演説 ウィルソンセンターのペンス副大統領の中国批判は日本でもかなり取り上げられたがハドソン研究所でのポンペオ国務長官のペンス演説に畳み掛けるような中国批判はそれほど取り上げられてい…

アメリカの本気(2)

アメリカの本気が加速している。トップギアで、だ。 まずは2019年10月にハワイの東西センターで開催されたミクロネシアリーダー会議でインド太平洋軍のPhil Davidson司令官がスピーチ。 支援策は色々あるがインド太平洋トランスペアレンシーに15億円を追加支…

アメリカの本気(1)

2010年1月、ヒラリー・クリントン国務長官の時代にもアメリカの太平洋回帰が叫ばれたのだ。しかし国務長官がケチャップ屋の父ちゃんになった途端、アップルの元副社長を国務事務次官補に任命し、わけのわからないOur Oceanという海洋保護事業になってしまっ…

Marine Mammal Conservation and the Law of the Sea by Cameron S. G. Jefferies

日本のIWC脱退で国連海洋法条約違反だー、とメディアや国際政治、経済学者が騒いでいて、私の守備範囲ではないが、その対象となるUNCLOS65条の議論をいくつか読んでみた。 さて、あれだけ騒いでいた件だが今のところ日本を訴える動きは聞こえてこない。シー…

「ザ・フェデラリスト」の解説を読む  

左からジェームズ・マディソン、アレクサンダー・ハミルトン、ジョン・ジェイ、 米国憲法制定に向けた重要な議論である。古典であるが新聞に85回、1年間に渡って掲載されたオピニオンだ。執筆者はハミルトン、ジェイ、マディソンの3名。当時執筆者は名前が伏…

キリバス台湾断交と中国衛星スパイ基地と売春婦

キリバスは日本に支援をずっと要請してきたのである。日本は何もできなかった。米豪首脳会談に日本も参加すべきだ。中国の海洋権益だけでなく、中国宇宙軍に利するばかりなのだから。 ニュージーランドのマイケル・フィールド記者は、先日英国軍ラグビーチー…

キリバスのEEZと米国の安全保障

キリバスの台湾断交。あまりにも突然でニュースも出てこない。誰もこの動きを抑えていなかったのだ。それほどキリバスは世界から見放されていた、とも言えるかもしれない。 あれだけ、アノテ・トン元大統領が島が沈むと世界に訴えていたにも拘らず、だ。 キ…

Pacific Fusion Centre - 新たな太平洋海洋安全保障枠組み

連戦終結後、米国が太平洋への関心を失って、その存在をあらゆる場面で消していく中で、海洋安全保障も同じで、広大な太平洋の海の安全保障を一人守ってきたのが豪州である。 PPBP Pacific Patrol Boat Program という。EEZ制定と共に立ち上がった豪州の太平…

アダム・スミスの植民論(5)水田洋

同志社大学の「CiNii Articles」というサイトで「スミス」「植民」といキーワードを入れて出てきたのが34件の論文の中に水田洋氏の論文もあった。アダム・スミス研究の世界的権威である。(水田洋氏の本は以前読んだことがある。今99歳でお元気なようだ) ア…

ソロモン諸島台湾断交後3日目

ソロモン諸島が9月16日に台湾断交してから2日が経ちました。 色々とニュースが出てきます。 Taipei closes embassy here - Solomon Star News 在ソロモン諸島台湾大使は決定された24時間内にソロモン諸島を飛び立った。 "more than 80 percent of this c…

『ロシア革命とウィルソン主義」草間秀三郎

大変面白い論文をウェブ上で偶然見つけた。 草間秀三郎著「ロシア革命とウィルソン主義」。 草間秀三郎博士は2002年、愛知県立大学を定年退職されているがウィルソン研究者、のようである。著書に『ウッドロー・ウィルソンの研究 とくに国際連盟構想の発展を…

米国海洋政策は元海軍少将がトップに

知らなかった。昨年の6月いやもっと前か。海軍出身の海洋学者RDML Timothy Gallaudet がNOAAの、すなわち商務省次官補となり米国の海洋政策を率いる。9月9−13日パラオに入る。どんな海洋政策を示すのか? 下記のビデオを見ているが、科学データを基本とした…

太平洋の壁を取り払うトランプ政権

国境に大きな壁を建てているトランプ政権だが、この度太平洋の壁となりそうであった法案REAL ID Actの壁を取り除いた。 REAL ID Actとは?詳細は下に「日刊サン」といウェブ情報をコピーしてあるが、9.11以降に制定された新たな法律で2020年10月以降完全…

”Red Star over the Pacific” 2nd edition by T. Yoshihara, J.R.Holmes

昨年12月に発行された"Red Star over the Pacific" second edition、はすごい内容だと思う。軍事、中国の知識がないとついていけない、というのが正直な感想だ。 それでも中国の海洋権益を中心とした「中華思想」の確信を理解、というより衝撃を受けるのは序…

麻田貞雄著『両大戦間の日米関係ー海軍と政策決定過程』

ワシントン軍縮会議はヤップ協定が日米間で締結された会議でもあるので興味はあるが、しっかり本を読んだとはない。 麻田貞雄著『両大戦間の日米関係ー海軍と政策決定過程』の2、3、4章を読んだ。当然だが日本も米国も一枚岩ではなく、海軍の中も一枚岩で…

読書メモ “Sentimental Imperialists” Thomson, Stanley, Perry

昨日書いたブログでちらっと書いた“Sentimental Imperialists”。 本当はしっかり読みたいのだが、来週から後藤、新渡戸、吉野作造の足跡を訪ねる旅が迫っていて一旦返却することにした。 それでももう少しメモだけ残しておきたい。いつか読もう、と思って忘…

America's Pacific Island Allies - RAND 報告書

数週間前に米国のシンクタンク、RAND Corporationから米国が自由連合協定を締結するミクロネシア3カ国に関 する報告書が出て、安全保障、アジア太平洋、インド太平洋関係者はみんな読んでいた。 ざっと読んだがかなり大雑把な、簡単にまとめられた内容で、こ…