やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋島嶼国が支援する違法操業

このブログでは肝心の太平洋島嶼国が違法操業を支援していることを書いてきた。

確信犯である。北朝鮮の瀬取船だけではない。あらゆる越境犯罪に加担しているのだ。

 

maritime-executive.com

 

ニュージーランドのジャーナリスト、マイケル・フィールド氏によると:

太平洋で違法操業をする漁船に燃料を提供しているタンカーが公海で発見。

クック諸島で登録
シンガポールの会社
船長は北朝鮮人

なのだそうだ。

これが太平洋諸島フォーラムが掲げるBlue Pacific の実態である。

非難しているのではない。小国が広大な海洋を、また国家を運営、管理することに限界があるのだ。山本草二先生が指摘する国連海洋法条約の開発イデオロギー、天然資源イデオロギーは、最初から無理があるのだ。