やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

移民と犯罪(ハワイのミクロネシア移民)

これもよく見るニュースである。
太平洋島嶼国から米、豪、ニュージーランドなどへの移民は多い。サモアなど島の人口とほぼ同じ数がニュージーランドに住んでおり、送金がサモア経済を支えている。
ミクロネシア地域は、米国との関係が強く、グアム、ハワイへの移民は多い。
移民先で色々な事情から犯罪者になってしまう例が、多い。
このニュースはスピード違反で停止命令を無視した、16歳のミクロネシアの青年がハワイの警察の10弾の銃撃を受けて死亡した件。警察官は起訴されたが無罪となった。
殺されたミクロネシアの青年はグアム生まれで両親はチューク州出身。ハワイのミクロネシアのコミュニティの一部では、彼らがハワイで直面している人種差別を浮き彫りにしていると。
グアムでもチュック出身の犯罪者が多く、グアム知事が文句を言った際に、ミクロネシア連邦クリスチャン大統領が、刑務所をミクロネシア人でいっぱいにしてやる、というブラックジョークを言ってニュースになった過去がある。