土曜の朝から嫌なニュースばかりの紹介になってしまって、気が重いが、書いておくべきニュースがFacebookの方に溜まっているので、粛々とこちらのブログに書いて行きたい。
Facebookは便利だが検索とかできなくて、埋もれてしまうのだ。
さて、ミクロネシア連邦のピーター・クリスチャン大統領が「また」問題発言をしたそうである。
この方、問題発言で有名で回りがいつもヒヤヒヤしているのだ。
5月1−3日(日程はニュースによって情報が若干違う)グアムで第22回ミクロネシア諸島フォーラムが開催された。このミクロネシア地域協力の枠組みは2000年頃からパラオのナカムラ大統領クアルテイ閣下が中心となって立ち上げた動きで、当方も当初からICTの分野で関与してきた。
さらにこのミクロネシア地域枠組みは渡辺昭夫教授のイニシアチブで作成した笹川太平洋島嶼国基金第二次ガイドラインに沿ったものである。即ち基金の成果の一つでもあるのだ。
ところで、気になっていたのが昨年ニュースになっていたミクロネシア連邦移民がグアムから強制送還された件で、ミクロネシア連邦クリスチャン大統領が怒りを露にした事だ。
今回、何も起らないのだろうか?と心配していたが起っていた。
下記のクリスチャン大統領のコメントがニュースに流れた。
「グアムの人々よ、ミクロネシア連邦の移民を受け入れてくれ、面倒をみてくれてありがとう。今に彼らがあなたたちの監獄を一杯にする事を希望する。」
ミクロネシア特有のジョークで納まらない理由がある。
何もグアム知事は一人の囚人を強制送還したのではない。その背景にはグアム刑務所の3分の一を占める700人前後のミクロネシア出身囚人がおり、経費だけでも年間7−8億円かかっているのだそうだ。
FSM president comments on jailed citizens
The Guam Daily Post May 5, 2017
グアム知事、グアムの人々にとっては笑えない冗談である。
普通の国であれば、他国に移民した自国民がその国の3分の一の囚人を占めている事に、こんな冗談は言わない。
しかし、ミクロネシア連邦(特にチュック州が問題と噂で聞く)だけでなく、パラオ、マーシャル諸島の社会問題は既に一線を越えた非常事態、と言ってもいいであろう。
対岸の火事、と笑えないのはここに中国人が、世界のあらゆる越境犯罪が(米国の政治家やハリウッドやビリオネラーを含む)入り込んで来る事だ。
グアムで無差別殺人の被害を受けたのは、なんの罪もない日本人観光客であった事を思い出して欲しい。