再びパラオと普天間代替基地
パラオのアンガウル島が普天間代替基地に手を挙げたことを5月12日のブログで紹介させていただいた。
今となっては笑い話か、とも思ったが、柳澤協二前内閣官房副長官補の最近の発言を知ると、笑い話ではないのではないか、即ち海兵隊が沖縄にある必用がないのであれば今後とも国外の可能性は検討されるのではないか?と思った。
アンガウルの件を調べている時に気になる記事があった。4月中旬、岩国の海兵隊8名がパラオ政府を通さずにパラオ入りし、普天間代替基地の調査をした、という内容だ。このチームが調査対象としたのはアンガウルではなくペリリュー島だった。しかし、タイミングとしてこの調査団の直後にパラオ国会がアンガウルの件を決議採択している。パラオ政府も何の根拠も無く動かないであろう。米軍が代替基地の可能性を現地関係者に示したのではないだろうか?
アンガウル島には、戦後の'50'~80にUSCGの通信基地が置かれていたこともわかった。
日本さえ離島へのナショナルミニマムは困難なのに、島嶼国の離島はミニマム保障の対象ともならない。だから麻薬、カジノ、マネロン、怪しい投資話だろうがなんだろうが受け入れて生きて行くしかない、一面もある。
パラオは米国との自由連合協定で、米軍の土地利用が認められている。また中国の第二列島線の上にも位置している。
参考
対談 「曖昧な抑止力」
柳澤協二(防衛研究所特別研究員/元内閣官房副長官補)×岩上安身(フリージャーナリスト) リンク切れ
産經新聞
【寄稿】柳澤協二前内閣官房副長官補 「海兵隊の抑止力を考える」 2010.5.30
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