やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その2 ―トリプルD

キャンベル国務次官補のアイランドホッピング その2―トリプルD

6月25日にハワイを発ったキャンベル国務次官補のアイランドホッピングは7月3日にその日程を無事終了した模様。

このミッションが実施される前に、サモア、トンガ、ポナペ、マーシャル諸島、オーストラリア等を電話回線で結んだプレス会議が6月23日に行われ、その記録を読む事ができた。(下記に全文あり)

今回のミッションは3D、即ちDiplomacy, Defence, Developmentを担当する米国政府の3機関から高官が参加。

 

 Diplomacyは言わずと知れたキャンベル国務次官補。

 Defenceはウォルシュ太平洋艦隊司令官。

 DevelopmentはUSAIDのassistant administrator 、Nisha Desai Biswal 女史である。

 

 以下、同プレス会議の記録から気になった箇所をピックアップした。

 

 ・アジア太平洋と言う時、いつも2番目にくる「太平洋」への米国のコミットメントを確認すること。

 ・教育、人物交流、気候変動、違法操業、安全保障問題と防衛と言った広い分野について訪問国と協議する予定。

 ・この訪問に当たっては、豪州NZ日本、韓国の友人と事前協議を実施。

 ・政府だけでなく民間団体とも協議をする。

 ・Pacific Commandが実施するPacific Partnership 11ではUS Pacific Fleetがトンガ、バヌアツ、パプアニューギニア、東チモール、ミクロネシア等を訪ね、歯科、医療、技術支援を実施している。今回の訪問はこれらを踏まえさらに米国の太平洋へのコミットメント、エンゲージメント、プレゼンスを示す機会である。

 ・太平洋における安全保障問題、特に違法操業、EEZの管理、海洋環境、人身売買、非伝統的脅威について法施行機関への支援協力もすでに実施しているが、さらに検討。

等々、盛りだくさんである。

 キャンベル国務次官補のアイランドホッピング、その結果も追って掲載します。

 

Remarks With Pacific Island Journalists

Friday, 1 July 2011, 5:02 pm

Press Release: US State Department