京都でエイサー?
福島ー沖縄ー京都を結ぶ袋中上人
沖縄から京都に移動。京都に住む娘の友達と奈良に行く計画を立てた。
「そう言えば明日はエイサーの練習日なんです。奈良には行けない。」
(エっ、エイサー? 私は今京都にいるんだよね? 昨日までが沖縄だったけど。何で京都でエイサーやるの??)
沖縄ボケか、ハタマタこれは夢か。一瞬ワケが分からなくなったが、実は京都と沖縄はエイサーで結ばれていたのです。
福島いわきの袋中上人(1552-1639)というお坊さんが、中国に仏教を学びに行こうとしたが、諸般の事情で断念。途中の沖縄に1603年から3年滞在。その時念仏踊りを広めたのがエイサーの起源、という説があるそうじゃ。
その袋中上人は日本に戻り、京都・奈良に20以上のお寺を建立。その一つが三条にある檀王法林寺で、娘の友達がエイサーを練習しているところ。
琉球王国からの依頼で上人は『琉球神道記』や『琉球往来』を執筆している。上人が琉球を去った3年後に薩摩侵攻があったため、薩摩のスパイ説まで浮上しているようだ。確かに20以上のお寺の建立資金はどこから得たのだろう?
奈良行きは中止して、母娘共々飛び入りでエイサーを練習させていただきました。
檀王法林寺の先生方、ありがとうございます。