女が仕事で業績を上げたり、学問で高位に進むと、それなりの社会的立場のある人でさえ、愚かな批判を始める。
ここ数年、私は博士課程に入ってのたうち回っている。音大出の私が博士課程にいることが面白くないおじさん、おばさん達が、何の遠慮もなく「あたなが博士課程に入れたのはご主人が同じ大学の教授だからでしょう。」と言う。
主人は考古学で私は電気通信なので、いったいどのような関連があるのかわからないが、こういう事を言う人たちはきっと自分の能力ではなく外部の権威に頼って出世してきた人なのであろう。
それにしても、言われる方は面白くない。
「私が博士課程にいるのはあなたのせいだと言われた。」
と主人にこぼしていたら、娘がしっかり聞いていた。
「マミー、あなたのボスはあなた自身。stupid peopleの言う事なんて聞いてはだめ。こういう人たちはマミーをスパイしているだけよ。」
娘は立派である。
