やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

第44回PIF年次総会、マーシャル諸島で開催

2013年9月3日から第44回PIF年次総会がマーシャル諸島で開催されている。

下記の通り6日金曜までの開催である。首脳達の発言がニュースで聞こえて来るが、来週以降総体的な情報が得られる事と思う。

米中の発言も気になるところだ。マーシャル諸島は台湾と外交関係がある。

  Tuesday 3 September 2013

Smaller Islands States Leaders Meeting

Wednesday 4 September 2013

Pacific Islands Forum Formal Session

Thursday 5 September 2013

Forum Leaders Retreat

Friday 6 September 2013

25th Post-Forum Dialogue Partners Plenary Session

北太平洋に位置するミクロネシア地域での開催はこれが5回目になる。

総会主催国のマーシャル諸島は、これから1年議長国として地域のまとめ役、関係諸国との調整役が期待される。

米国の影響が強く、日本と関係の深いミクロネシア諸国がPIFの主導権を取るという事は注目したい。

なぜか?99%近いフォーラム予算がメンバー国の豪NZから出ている事からわかるようにフォーラムは豪NZの影響が強い。即ち赤道以南、南太平洋の島々の課題が中心となる。ミクロネシアのサブリジョナリズムが誕生したのも、豪NZの影響から離れた動きを、という背景があった。

過去のPIF総会主催国(ミクロネシア

1991年 ミクロネシア連邦

1996年 マーシャル諸島

1998年 ミクロネシア連邦

1999年 パラオ

ところで、太平洋の地域組織。以前は"South”がついていたが1990年後半、ミクロネシア諸国が参加した事からこれが取られた。

PIF ー Pacific Islands ForumもSouth Pacific Forumであった。

これを変えたのは、我らがナカムラ大統領。1999年のパラオ総会開催の時である。

強硬に、最後まで反対したのが、なんと豪NZ。これ、ナカムラ大統領ご本人から伺った話です。

「いやー、ヘレン・クラークジョン・ハワードは手強かったよ。」

と、余裕のナカムラ大統領でした。

Nakamura.jpeg

ヘレンもジョンも打ち負かす、我らがナカムラ大統領です。