やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

日本人建築家、坂茂による「紙のカテドラル」

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オーストラリア出張の帰途、乗り継ぎのためニュージーランドクライストチャーチに一泊。

以前、雑誌で見た日本人建築家、坂茂氏による「紙のカテドラル」がホテルの近くにあるとのことだったので、空港へ向かう前に足を運んだ。

地元の人だけでなく、海外からの観光客も足を運ぶようで、神父様が玄関口に立ち、訪問者を歓迎。質問はなんでもどうぞとのこと。早速インタビュー。

当方「なぜ、日本人建築家を選んだのですか?」

神父様「教会のスタッフの一人が茂をウェッブで見つけてコンタクトしました。彼は無償でこの教会を設計してくれるとの事だったので、依頼したのです。」

当方「地元の方や見学者の反応は?」

神父様「大方、良い反応です。ただ高齢者は昔のスタイルの方がよいと言っています。この場所は特別で隣に崩壊したCTVビルがあり、犠牲者の祈りを捧げる広場が目の前にあるのです。そしてコンサートや公共の集会場所としても、貴重な場所なのです。」

CTVビルは語学学校があった、日本人の犠牲者も多く出たビルである。

教会の写真は坂氏のウェッブに掲載されている。

「Cardbord Cathedral / 紙のカテドラル」

http://www.shigerubanarchitects.com/works/2013_cardboard-cathedral/index.html

クライストチャーチの大地震は2011.2.22

その約2週間後、2011.3.11に東北大地震があった。

日本とNZをつなぐもの。豊かな自然とその自然災害への対応。

あまり日本のメディアは取り上げていないようなので、微力ながらこのブログで紹介したい。

シーシェパードの件はレクイエムの向こうに、雑音のように消えて行くような気がした。

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Quake-proof cathedral made of cardboard unveiled

Updated 14:14 19 August 2013 by Michael Slezak

http://www.newscientist.com/article/dn24058-quakeproof-cathedral-made-of-cardboard-unveiled.html#.Uv4s2BZ849c

「紙のカテドラル」その2

http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/897