やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

太平洋に消えるお金の話、復活

2010年、ペリリューとアンガウルに大規模なリゾート開発がありいつの間にか立ち消えとなった件がある。

「太平洋に消えるお金の話し」としてこのブログでも軽く取り上げた。 現在議論されているパラオのカジノ関連の情報を検索していたら引っかかったのだ。 この話、いつの間にか復活している。しかも同じメンバー。

Iris buys a further 50% stake in resort Posted on 29 October 2014 http://www.thesundaily.my/news/1211088

ペリリューでリゾート開発なんて話はニュースに出ていない。 投資家も同じ手で何度も騙されないであろう。であれば、これは意図的、確信犯か?

すなわち投資と見せかけたマネロンではなかろうか?

この件を進めているのはUK Investment Holdings Limitedという英領バージン諸島の会社でマレーシアに本社がある。これだけで十分アヤシイ。

トリビオン政権の2009年に本事業は立ち上がった。ウェッブを見るとパラオの案件がメインのようである。 UK Investment Holdings Limitedを検索している最中に英国政府の投資会社を発見。金融危機対策のために2008年に設置された会社。

太平洋島嶼国のタックスヘブンと言えば英国政府。1970年周辺に英国政府がバヌアツに設定したのが元祖。 もしかして、このパラオの件も英国政府が絡んでいる可能性はないだろうか?逃げたいお金は中国官僚の汚職マネーだけではないかも?