やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

女子アナの悲哀

2つの大型台風を追っていて、さらにまた、関わる必要のなかったネガティブな事件の火消し、尻拭いのような作業がここ数週間続いたので、全く別の話題を書きたくなった。

このブログのおかげで、普通では出会えない人々との出会いがある。

その中の一人が、「女子アナ」である。

ある日知り合いから連絡があり、太平洋の海面上昇に関して女子アナがインタビューしたい、というから会ってくれ、という事であった。

「女子アナ」

おじさんでもないのに急にドキドキして、その日まで不思議な緊張感があった。

お会いした女子アナはファンクラブまである人気の女子アナさんなのだそうである。

カワイイ!顔が小さい!

おじさんでもないのに、ワクワクしてしまった。

これだったらおじさんも、おにいさんもイチコロだよな、と納得した。

さて、この女子アナさんは深い悩みを持っていた。

国民的に人気の女子アナ、書かれた原稿を読むだけなのだそうである。

自分の意見を言えるようなアナウンサーになれるのは極数名。

しかも、30歳になれば若さも、可愛さも売り物にならなくなる。

海面上昇の話に疑問を持っているが、原稿通りにしか話せない。自分の意見、疑問は一切言えない。

なんだか急に、気の毒に思えてきた。

この女子アナさんは上智か、早稲田を卒業されたと記憶している。

私なんか、国立音楽大学を出てたのに、26歳から今日まで、自分の意見しか言ったことがない!

というか、自分の意見を述べろ、としか言われてこなかった。

勿論、少なくとも50%は美貌で続けて来れたのだ、確信しているが。。