やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

独立を支援する大和魂

写真は左からベロニカ夫人、笹川良一氏、革命家ソマレ青年

日本がアジアの、世界の西洋植民地からの独立を助けたという話。 なんか眉唾のように思えていたけど、笹川良一氏がパプアニューギニアのマイケル・ソマレ閣下の独立運動を支援した話を知って納得した。

笹川良一氏は、世界で一人、革命家ソマレ青年の気持ちに答えた。

支援した内容はあまりにもシンプルである。 日本に呼び、当時の佐藤首相ら日本の要人との面談をアレンジした。独立をかけた選挙に車を2台寄付しただけ。 この話は笹川陽平氏は知らないのだ。 私はソマレ閣下の自伝 "Sana"を読んで、始めて知った。

相手に独立の意思がなければ支援なんかできないのだ。 だから日本がアジアの独立を支援した、というのは、日露戦争で目覚めたアジアの政治指導者達(しかし主に共産主義者か共産主義支持者)の気持ちに応えた。その結果としてアジア太平洋の独立はどうだったのか?

少なくとも笹川良一、陽平親子はパプアニューギニアに900の言語、民族がいることを知らない。多分その歴史も文化も何も知らない。自然資源があることは知っているだろうが・・ 

これぞ大和魂 義を見てせざるは勇無きなり

Knowing what is right and not doing it is a want of courage