やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

安倍総理のウェワク訪問と笹川良一氏からの指示

 

このブログを読んでくださっている某雑誌社の方から原稿の提案をいただき、昨晩8千字の原稿を書き終えた。気分転換で近くのスタバに行きそこで読み返そうと思ったところ、気になっていた安倍総理のインタビュー記事を掲載した雑誌があった。インタビュアは有本香さんだ。

 

読んでよかった。

安倍総理は2014年のパプアニューギニア訪問の事を2度も、この限られた時間のインタビューで述べている。安倍総理ご夫妻のパプアニューギニア、ウェワック訪問をアレンジした、と言うかトリガーを引いたのが私なのである!

 

2014年の新年、笹川会長から呼ばれて「よく今まで23年も頑張ってくれた」と褒めていただいて、そのまま羽生元笹川平和財団会長の指示で豪州へ。そこで待っていた豪州外務省の官僚たちに2014年が日豪海洋協力100周年である事を説明し、これが大きなトリガーとなって安倍総理の西オーストラリア訪問や日豪安全保障協力が進んだ。

 

それだけではない。

その直後、当方の愚夫がパプアニューギニアの君主、即ちエリザベス女王から勲章をもらうことになったため、授賞式に付いて行ったところ、ちょうど安倍総理のパプアニューギニア訪問が正式決定した日に重なって、同国の総督とその件を話す機会があったのだ。

 

「今回の安倍総理の貴国訪問を一番喜んでいらっしゃるのは天国の笹川良一氏かと思います。笹川陽平会長も常に日本政府に対し太平洋島嶼国の重要性を主張して来ました。ソマレ閣下にはよろしお伝えください。」

その時の総督はブーゲンビル出身のマイケル・オギオ閣下で、ソマレ閣下の親友である。

 

その直後、ソマレ閣下から直接拙宅に電話があり笹川会長と安倍総理のパプアニューギニア訪問を相談したいとのこと。あまりに突然の事で、しかも夕食を作っている時だったため、私はお鍋を焦がしてしまったが、咄嗟の判断で笹川会長秘書の星野さんに連絡し、お二人を繋げる事となったのである。

 

このインタビュー記事にあるように、ソマレ閣下がウェワク州の休日にして安倍総理一行を大々的に歓迎したのだ。

当時、「余計な事をしやがって」と羽生会長から怒られながらもう全て自分の判断で動いた事をこの安倍総理のインタビュー記事を読みながら思い出した。

当時、天国の笹川良一氏から指図されているような感覚だったのも覚えている。

ちょっと神がかって来たけど。。。まあ、30年もやってればそうなるじゃないだろうか。。