年末、親中と見られている豪州ターンブル首相は、中国より先に日本を訪ねた。
アボット前首相の来日の様子が未だ記憶に焼き付いており、ターンブル新首相を安倍総理はどのようにお迎えするのか興味津々だった。
FBやツイッターで流れたのは上記のお茶席の事である。
お招きしたのは市ヶ谷の裏千家。家のご近所だった。
安倍総理は「お茶席を共にするというのは特別な意味がある。」というなコメントをどこかでしていた。
そうなのだ。茶道というのは単にお茶を飲むだけではなく、李登輝氏が、新渡戸の『武士道』にあると指摘している様に「規範と政治的行為」「日常と非日常の美的世界の構築」と言った次元の行為である。いや、行為にしたのである。
矢内原忠雄のアイルランドの論文を読んでから、アイルランド問題に詳しくなってしまった。矢内原の論文は小論だが、そこに書いてある歴史を、西洋人はあまり知らない。アイルランド革命家、ロード•エドワード•フィッツジェラルドを祖先に持つ愚夫も知らなかった!
西洋人から「日本人は仰々しく、(たかが)お茶を飲む儀式があるんですねえ。」
というような発言に出くわすことがある。
茶道も素人だが、一見解として下記のような考察を披露している。
「みなさん。英国に茶道があればアイルランド問題はなかったかもしれないんですよ。
なぜアイルランドはイギリスに侵略され、差別され、搾取、奴隷化されたのでしょうか?
理由の一つに、欧州で繰り広げられる戦争の兵士を得るため、イギリス王が諸公に割り当てる土地が必要だったんですね。
日本にも戦国の時代がありました。日本も土地が狭い。諸公に割り当てる土地も限られている。
それで、織田信長というサムライの頭が茶道に価値を生みだしました。この茶碗は誰それの作、家宝にせよ。と土地の代わりに与えるものを創造したんです。(ここら辺は小室直樹さんの本を参考にしました。)」
これを英語でやるのだが、結構身を乗り出して聞いてもらえるのだ。
「茶道」が特別な世界である事は、日本に生まれたならなんとなくわかる。
何百年も続く歴史、家系にその価値観は支えられている。
「茶道」に一生を、命をかける生き方がある。
知日派のミラー豪州大使はご存知だろうがターンブル首相に伝わったであろうか?
