やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

『天皇の原理』小室直樹著ー予定説と因果説

新渡戸稲造の皇室論を読みながら、小室直樹天皇論が気になって、『天皇の原理』を手にした。

明治維新で、天皇を予定説として持ち出して来た訳だ。

この予定説と因果説。

身近である。

母は正しい、何があっても母は正しい。

よって母の言う事を聞け。

これがないと子育てが成り立たない。

「早く洗濯物をたたみななさい!」

「なんでたたむのよ。また広げて着るんだからこのままでいいじゃん。」

「(えーと洗濯物をたたむ科学的理由は?? えーい面倒だ!)お母さんたたむ必要があると言えばその事が正しいのである。たとえお母さんが言ったことが間違っていても、それでも母はいつも正しい。」

この理論展開、いやイデオロギーは多数の母親が同意するところである。

母親の存在は予定説である。