やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

蔡政権下在パラオ台湾の大使着任

Michael Y.K Tseng大使
こちらにCVがあります。

台湾が蔡政権となって、台湾と外交関係を一貫して保持するパラオの台湾大使が昨日着任。

そのニュースが、パラオ大統領府から発表されていた。

(隣のミクロネシア連邦は一貫して大陸中国、その隣のマーシャル諸島は台湾になったり中国になったり外交関係が揺れている。)

Michael Y.K Tseng大使。 台湾外務省で、北米、グレナダ、シンガポール、タイ、カナダなどに赴任した経験のあるベテラン外交官のようである。 中国との関係を深めるパラオにどのような政策をもたらすのか?

日本政府が現地の台湾政府と連絡を取る事は難しいのではないだろうか?お会いする機会があれば色々とお話を伺いたい。 下記の記事にはレメンゲサウ大統領のMarine Sanctuary Trust Fundに1ミリオンドル(約1億円)寄付とある。この海洋保護区案は台湾漁船も閉め出す事になるから、台湾政府として支援するのは、どういう意図なのであろう? 

レメンゲサウ大統領の海洋保護区案 ー 実際は商業漁業可。信託基金の設置が真の狙い、という話なのかもしれない。もしそうであっても納得できる。人口2万人の小国が生き残るにはその位の裏技が必要だ。