やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

トンガ王国は中国に乗っ取られるーポヒヴァ首相

これも見過ごせない、書き留めておきたいニュースだ。

先日、中国の殺し屋がトンガに入っていると公の席でコメントしたポヒヴァ首相。

今度は自ら招集した記者会見で、トンガは数年の内に中国に乗っ取られると公言したとのこと。

"Chinese will take over the country" PM Pohiva proclaims, while digging canals at Popua

Friday, May 12, 2017

By Pesi Fonua

http://matangitonga.to/2017/05/12/chinese-will-take-over-country-pm-pohiva-proclaims-while-digging-canals-popua

トンガへの中国からの援助案件。労働者はほぼ全員中国から。

この中国人労働者がそのままトンガに居座るのだろうか?

そしてトンガの小さなお店の90%は中国人が経営。しかも彼らは一切税金を払っていない、という。

ちなみに、トンガ始め島嶼国はパスポート、市民権なども売り物にしている。

買うのは中国人や犯罪者(お尋ね者)である。なんでこんな人たちが?

袖の下文化が島嶼国にはある!

さらにこの奇妙な記者会見は、首相が計画も書類もない、沼地開発の問題に展開したようだ。

アスベストを埋めてある土地で、離島の人たちが勝手に住み着いている。ここに川と、ゴルフ場、新たな居住地とする予定だったが環境評価もなく計画は止まっている様子。

この記事を書いたPesi Fonua記者は古い知人である。

彼はこの記者会見自体が奇妙である、という。最近、ポヒヴァ首相はトンガ放送協会の幹部を続けて解雇し、不当解雇で訴えられている。

王制を批判して誕生した民主政府。ポヒヴァ首相はトンガの民主化運動の先頭に立ち、トンガ皇族によるさまざま活動を批判していた。

今、彼がメディアや国民の批判を受ける立場となったようだ。