やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて30年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

ミクロネシアの便宜置籍船ビジネス

一昨日の報道ステーションパラオ特集は反響が大きく、色々な方から「あれはどういう意味か?」等々ご質問をいただく。こうやって頼ってもらえるのは嬉しい限りである。

同時に情報をもらったり、忘れていた事を思い出させてもらったり。。

今回のニュースには出てこなかったミクロネシアの便宜置籍船ビジネス。

パラオ船籍の船が北朝鮮の貿易に加担している事は以前書いた。この便宜置籍船ビジネスを始めたのがレメンゲサウ元大統領であるというのは、ニュースになっていないが地元の複数の方達からの情報だ。3年前パラオの沿岸に突然現れたクルーズ船は誰も責任を問われなかった理由であろう。

謎の中国船、パラオで廃棄か?

http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/1043

今回パラオがリストに上がったが、パラオの旗の前はフィジーだったりと、旗のローンダリングをしている様子。パラオは運が悪かったのかもしれない。

以前書いたがパラオより酷いのがミクロネシア連邦だ。

「太平洋島嶼国が北朝鮮に提供する便宜置籍船」

http://blog.canpan.info/yashinomi/archive/2195

さすがにミクロネシア連邦政府なり米国なりが対応しているかと思ったら、まだウェッブサイトがあるし、日本にある租税回避会社も便宜置籍船ビジネスの窓口になっている。この租税回避会社の幹部に元大使佐藤昭治氏がいる事も以前書いた。合法な活動だと思うが、外務省の外郭団体APICの幹部もある佐藤昭治氏が関わっている事になんら問題はないのであろうか?このブログ、外務省の方も広く読まれているそうなので、書いておきます。

小国が生き残るためにあらゆる主権ビジネスに合法に手を出すのはいたしかたない。しかし要はその利益が国家に、また国民に還元されているかどうか、だ。

(地元、カセレリア紙のニュース)

Bogus Flags and Seafarer identifications being sold in the name of the FSM

By Bill Jaynes, The Kaselehlie Press, December 7, 2016

http://www.kpress.info/index.php?option=com_content&view=article&id=474:bogus-flags-and-seafarer-identifications-being-sold-in-the-name-of-the-fsm&catid=8&Itemid=103

このらがフェイクのはずのship registry会社のサイト

Micronesia International Ship and Business Registry

https://www.misbcr.com

Micronesia Registrations Advisorsという租税回避のためのミクロネシア連邦の会社が便宜置籍船ビジネスをやっている。ここの幹部が元ミクロネシア連邦大使の佐藤氏。

http://www.mra.fm/ships.php

そう、最近の租税回避の主流はミクロネシアなのだ。

パナマ文書の衝撃】

タックスヘイブンはもう古い」と金融のプロはせせら笑った 租税回避とマネーロンダリングの主流はいま… 」2016.5.16

http://www.sankei.com/premium/news/160514/prm1605140025-n3.html