マクロン大統領のニューカレドニア訪問の評価が出てきている。
まずはThe Australian
New Caledonia ‘could fall into Chinese hands’ if it votes for independence
The Australian12:00AM May 4, 2018
ニューカレドニアが独立すれば中国の手に落ちる。
マクロン大統領効果で、60％が独立反対。22％賛成。18％がわからない。
ただし、先住民カナクが多い北部では独立反対42％と賛成41％とほぼ均衡。
白人の多い南部は67％が独立反対。
人口構成：2014年の統計では 39％がカナク。 27％が西洋人。9％がワリスフツナ
ニューカレドニアは自治が成立しているがフランス政府が面倒を見ているのが防衛、外務、高等教育、法律。（うん、これは任せた方がいい。じゃないとパラオみたいになる）
豪州のLowy研究所
French choreography in the Pacific
https://www.lowyinstitute.org/the-interpreter/french-choreography-pacific
フランスの大統領がこれほど本国を長期離れたことはなくこれはインド太平洋戦略のFrench choreography。そして世界第二位のEEZをフランスは太平洋に持っていて海洋資源の他にニューカレドニアではニッケルが豊富にある。軍隊が駐留し、フランスだけでなく欧州の科学技術研究、ヨーロッパ宇宙開発の拠点である。
ああ、マクロン大統領が1853年の併合宣言書をニューカレドニアに持って行った理由。
"With this handover, Macron said that the time of possession was past, and that it was up to all New Caledonians to decide on their future."
「併合は過去の話。将来を決めるのはニューカレドニアの人々」
そして “constructing a sovereignty within a national sovereignty”, という表現を使った。
主権国家の中の主権。自由連合のことだ。
The Sydney Morning Herald
Macron treads a fine line on independence for New Caledonia
30年前に19名の先住民が殺されたウヴェアをマクロン大統領が尋ねた。夫を殺された女性は "I am glad and proud that the president came," と。
マクロン大統領、過去の植民を反省。お互いを見つめ合う時。
"We will not forget the pain of colonisation. We must recognise the place of each person, to look directly at each other."
＜その他FBでフォローしていた関連ニュース＞
Macron to visit French Polynesia next year
マクロん大統領 来年は仏領ポリネシアに
New Indo-Pacific axis
マクロンが豪州訪問で発表した、パリーキャンベラーデリー 3カ国協力によるインド太平洋戦略。でもこの3カ国はインド太平洋を守ったことがあるのだろうか？守ったのは日本と米国。
フランスは、マクロンはやる気みたいだけど。。
まずは共同訓練とかオペレーションだよね。海洋問題を勉強すること。科学、国際法、歴史、etc. マクロンに提案しておこう！
Macron wants a balance against China in the Pacific
マクロン大統領のニューカレドニアのでのスピーチが部分的に英語で。中国の名前を挙げてヘゲモニーを非難。パートナーとして支援しよう、と。インド、日本の名前も出して（マレイシア、シンガポール、フィリピンも）自由と主権を守ろう！と。
独立派は、以前フランスの外交政策を批判していたが、今はメラネシアスピアヘッドグループだけでなく、フォーラムメンバーにも支援している対応を高く評価。
マクロン大統領のニューカレドニア訪問、やはり流れを大きく変えたと思う。
もう少し、評価を見てからブログにまとめたい。が、
フランスから独立しても、じゃあどうやってやってくの？と言う大きな疑問が残る。中国は喜んで覇権国となるでしょう。日仏豪の海洋協力が重要。と言うことでフランス大使館の招待が来たのであろう。
Macron calls for unity as New Caledonia trip ends
マクロン大統領
「ニューカレドニアのいないフランスは、同じフランスではない。」
なんか、愛の告白みたい。
「君を失った僕は、もう同じ僕ではない。」
そしてフランスのインド太平洋ゾーンに残って欲しい、と。
マクロンの１時間のスピーチも早く英語か（日本語？）で聞いてみたいし、他の評価者の批評も楽しみだ。
China Rebuffs Macron's Remarks on 'Hegemony' in Indo-Pacific Region
https://sputniknews.com/asia/201805051064174321-china-macron-hegemony-south-sea/
マクロンのヘゲモニー発言に中国反論。
一体どこの誰が軍事プレゼンスをこの地域においてきたの？
そう、中国正しい。だから米・フランスの真似しちゃいけない。
Macron visits Ouvea on anniversary of defining hostage crisis
やはりマクロン大統領のニューカレドニア訪問、劇的なフランス対太平洋政策の変革、変更ではないか。
こんなにフランス大統領が先住民に近づいたことはなかったのではないか？
明日以降、評価が出てくるだろう。
島サミットを控えて日本政府はフォローしているだろうか？サミットにニューカレドニアと仏領ポリネシアは参加するのか？
ここでこそ日仏海洋協力が進む可能性があるのだ。BBNJの議論にも関係してくる。
安倍総理がマクロンを応援する形で、この地域の福祉、教育の改善が行われると良い。もちろん海洋協力も。
マクロン大統領ニューカレドニア訪問ビデオ 大統領のツイッター
https://twitter.com/EmmanuelMacron/status/992561910921838593
In New Caledonia, Macron speaks of French 'destiny' in the Pacific
マクロン大統領の本気
フランスはインド太平洋領に１５０万人の人口を抱えている。１００万人がインド洋のMayotte and La Reunionに。
地政学上、フランス８千人の軍隊は重要。特にBrexit以降。
Emmanuel Macron makes first visit to New Caledonia
'sovereignty within sovereignty' って自由連合のことだな。
フランスのインド太平洋戦略も重要だな。全部海外領。
'Indo-Pacific strategy' that he wants to discuss with regional leaders
Thousands march against independence in New Caledonia
ニューカレドニア、反独立運動デモが４千人規模で行われた。
主催者発表は１万人。
ニューカレドニアの人口は約27万
メラネシア系45%
ヨーロッパ系 37%
その他 18% (ワリス･フツナ人、タヒチ人、ベトナム人など)
https://www.newcaledonia.travel/ja/population より。
New Caledonia too small to be independent, says Gomes
ニューカレドニアの独立反対派。
独立するには小さすぎる。フランスとしてのホコリを。とのこと。
現地情報は、白人フランス人の人種差別がひどい、と。バヌアツのレゲンバヌ外相はニューカレドニア独立支援を国連で主導する。
日本の自由連合になるのが良い、と思うがどうでしょう？
Macron dedicates New Caledonia visit to 'common history'
