昨日同志社大学で開催された防衛研究所研究員による第1回法学会講演会「中国をめぐる安全保障:『中国安全保障レポート2018』を題材として」に参加した。
講演内容は公表してはいけないそうなので書かないが「日本でもまともな中国研究がされている」と、安堵するような内容であった。
今、豪州ニュージーランドは、メディアと学者が頑張って中国がどのように両国を侵略して来たか、しているか、毎日のようにニュースに出て来る。他方日本ではSNSで囁かれても表に出て来ていないような気がするのだ。
昨年講師として招かれた議連の勉強会も、太平洋島嶼国での中国の侵略をさらっと触れただけだったのが、国会議員から大きな反応があった。結果として先月開催された第8回島サミットにインド太平洋戦略と海洋安全保障、そして北朝鮮の問題が入ったのである。
昨日のセミナー、一つだけ書いておきたい。司会進行の浅野亮先生のコメントで、以前は防衛研究所に入るともう学者としてはやっていけない、学会には入れないという状況であったという。(正確なコメントは多少違うかもしれません)つまりこのような生の現場情報は無視されて来たのであろう。
防衛研究所の研究内容はウェブサイトで確認できる。太平洋島嶼国のことやインド太平洋戦略の最近の情報も網羅的にまとめらている。私がアクセスできない中国側の情報も満載で勉強になる。
実は防衛研究所に悪いイメージを持っていた。財団に出向していた同研究所の方からハラスメントに会ったのだ。私の出張先に先に入って、なんと同国の閣僚に「早川さんには何も情報を渡さないでください」と言って回ったという。旧知の外務大臣から教えてもらったのだ。「リエコ、笹川平和財団は大丈夫か。この事業はお前が立ち上げたのではないか」。同様のハラスメントは国交省、海保からも受けていたのだが、そこまでやるのは異常だ。私の出張は財団業務である。
今防衛研究所の認知度を高める努力されており、建物の外見をイメージしたワッフルを作ろうかなどという案もあるらしい。「防衛研究所のワッフル作戦」良い案です。この位のユーモアが安全保障には必要だ。