やしの実通信 by Dr Rieko Hayakawa

太平洋を渡り歩いて35年。島と海を国際政治、開発、海洋法の視点で見ていきます。

安倍政権島サミットの成果:太平洋島嶼国対中国の姿勢明確に

ニューヨークタイムズまで取り上げている。(追記:NYTのリンクが切れていたので日経アジアレビューを貼っておきます)

太平洋諸島フォーラムが、援助が拡大する中国に対し安全保障面から断固たる対応をとる協定がこの9月にナウルで開催される会議で合意される見通しだ。

5月に開催された第8回島サミットであれだけ海洋安全保障、インド太平洋戦略、そして法と秩序を強く、明確に押し出した安倍共同議長の成果である。

日本が断固とした海洋安全保障を前に出した対太平洋政策を打ち出した最初の「島サミット」である。

 

Australia and New Zealand eye new Pacific security framework Closer ties with island neighbors seen as a bulwark against rising China FUMI MATSUMOTO, Nikkei staff writer July 13, 2018

Australia and New Zealand eye new Pacific security framework - Nikkei Asian Review

 

ロン・マーク、ニュージーランド防衛大臣が中国の問題を明確に指摘したことは大きい。ニュージーランドに、そしてニュージーランド経由で太平洋に中国を招き入れたのはニュージーランドである。

「人権、情報の自由といった伝統的、共通の価値観を中国は受け入れない」

"it had not adopted the same values around human rights and freedom of information that are championed by traditional leaders, a strategic defense policy statement released by New Zealand Defense Minister Ron Mark said."

 

 こちらはニュージーランドヘラルド。上記のAPとほぼ同じ内容。ここにニュージーランド防衛省の戦略がリンクされている。

www.nzherald.co.nz

 

7月6日に出たばかりだ。これはじっくり読んで次回のブログで紹介したい。

defence.govt.nz