英国王室関連の2冊を続けて読みました。結構面白かったです。
一冊目は『チャールズ皇太子の地球環境戦』(君塚直隆著、2013、勁草書房)
驚愕だったのが
1チャールズ皇太子は海軍退役後、仕事がなかったので財団を作った。
2ダイアナ王妃の件で世間の評判が悪くなり イメチェンのため公益活動強化した。
3環境保護活動は科学の根拠を無視している!
の3点です。筆者は好意的に書いていますが、相当問題あると思います。英国政府が進める海洋プラスチック事業などにも関係しています。
チャールズ皇太子の収入。下記のサイトによると、
valued at more than $1 billion, with an annual profit of $27 million
だいたい資産1千億円で年間27億円の収入。。年間27億円のお金なんて想像できませんが、収入に税金がかからないように財団にし、環境保護を名目に世界を旅している可能性があります。英国国民の影響を受けた私の意地悪な想像です。
英国王室前科があります。しかもそれを守ったのは天皇陛下。当時は皇太子殿下でした。エジンバラ公がイリオモテヤマネコを守るため西表島の住民を追い出すようわざわざ手紙を出したのです。
この英国王室と日本皇室の違いはなんなんだろう?
天皇陛下が34本の自然科学系の学術論文を発表されていることを宮内庁のサイトで知りました。なぜ日本のメディアはチャールズのような無学なストロー禁止運動を取り上げ(確かストロー?)日本の天皇陛下の科学研究を取り上げないのか!!!
著者の君塚直隆博士は関東学院大学国際文化学部教授(近代ヨーロッパ史, イギリス政治外交史)。情報提供者が英国王室関係者ですからあまり批判的に書くことはできないでしょう。それでも、もう少しバランスが取れてもよかったかもしれない。もしくは「セレブリティディプロマシー」が学術研究になっているので、その理論枠組を利用しら議論の可能性もある、と思いました。