6月29日の記事で中国人インターネット詐欺が捕まった後、バヌアツデイリーポストの取材は続くが下記のように政府から全く情報は入手できない。
- 誰が逮捕されたのか?
- どのような罪で捕まったのか?
- 11名の中国人警察官がバヌアツに滞在しているがどこが所管しているのか?
- 彼らの役割は何のか?
What were the names of the individuals arrested? We don’t know.
— Dan McGarry (@dailypostdan) July 5, 2019
What crimes are they accused of? We have only anecdotal reports.
What branch or agency did the 11 Chinese police present in Vanuatu belong to? We don’t know.
What was their role? We don’t know.
The list goes on
中国の警察官が海外で取り締まりをしている例はイタリアにあるので、特殊な件ではないようだが、バヌアツ政府が何も情報を出せないのは異常な状況であることがわかる。
そして事件発覚の1週間後に出た記事がこれだ。
バヌアツの法手続きを経ずに、中国人警官によって、6人の犯人は”プラベートジェット”で退去させられた、と言う。しかもこの警官らしき人とバヌアツの関係者は私服で、何者であるかバヌアツ政府も中国政府筋もバヌアツデイリーポストに回答をしなかった。
この記事の後半では、国外退去となった中国人がバヌアツパスポートを所持していた件にいよいよ触れている。バヌアツは現在4000冊ほどのパスポートを一冊数千万円で販売しており、これは政府が指定したいくつかの「エージェント」が窓口になっている。この「エージェント」の一部をバヌアツ法曹界のメンバーが運営していることが疑問視されているのだ。
パスポート収益は国家予算の半分弱を占める。管轄は首相府だ。
ところで、バヌアツデイリーポストに知らされなかった犯罪内容は日本のツィッターで7月1日の時点で確認できた。Plustokenという仮想通貨投資ビジネスだ。日本にも利用者が沢山いるようで、このブログにも問い合わせがあった。
私はダン編集長に知らせた。
ダン編集長は、「ではなぜ中国政府はその情報出さなかったのか?バヌアツ政府は知っていたのか?もし知っていたらなぜ情報を出さなかったのか?」と私に聞いてきた。
私は、「中国政府もバヌアツ政府も仲間だったのでは?」と答えところ、ダン編集長から「イイネ」が。つまり賛成なのだ。